今回は、『FILCO 漆塗りパームレスト』をレビューしていきます。
以前に漆塗り加工のないウッドパームレストを使用していたのですが、かなり使いやすくてお気に入りだったんですよね。
その上位互換にも見えるような加工が、気になって気になって仕方なかったので購入してみました。
その使用感を簡単にまとめると、以下の3つ。
- 木の良さを残しつつ、気になる部分は漆塗りでカバーされたパームレスト
- その分、お値段が少し高め
- 手汗が染み込まないので、嫌なベタつきがない
正直、「木の素材感・ザラザラとした触り心地が大好き!」といった人以外にとっては普通のウッドパームレストの上位互換かなと。 。
木っぽさを失ったけど、触り心地がめちゃくちゃ良くなった。
2種類の比較などをして、気になる部分も正直にレビューしていきますので参考にしていただけると嬉しいです!
FILCO 漆塗りパームレスト:開封・外観
まずはザックリと開封・付属品の紹介をします。
裏面に貼り付ける滑り止めシールが1セット入っています。
そして本体がコチラ・・
漆塗りの高級感がすごい!
ベースはウッドパームレスト共通の物で、日本製の北海道産天然木が使用されていますね。
漆塗りと言っていますが、詳しくは『摺漆塗り(すりうるしぬり)』という日本古来の技法で仕上げられているそうです。
とありました。これからも使用していって色に変化が現れたら追記をする予定です!
サイズ計測・キーボードに装着
サイズは縦の長さが約8cmで少し坂があるのが特徴です。
横は36cmでテンキーレスのキーボードにピッタリのMサイズ。
高さが1.6cm(左)裏面に滑り止めシールを貼ると約2cm(右)になります。
重さは253g。良くも悪くも軽めですが、パームレストにおいては重い方が使いやすい傾向があるんですよね。
裏面には木のしなり防止などのために切り込みがあります。
表面ほど滑らかではありませんが裏面もしっかり黒く塗られていて、普通のウッドパームレストに比べるとかなり綺麗な印象です。
普通のは正直、学校の玄関にある簀子(すのこ)みたいな質感と汚さだったよ。
触り心地が良く、木と漆がうっすらと混ざったような匂いも心地いいので全体的にクオリティの高さを感じました。
FILCO 漆塗りパームレスト:使用感
漆塗りではないウッドパームレストは触っていると「木だなぁ~」というのがハッキリ分かりますが、これは木だと分からないレベルの滑らかさ。
それって「ウッド」パームレストの意味あるの…?
…など考えましたが、やっぱり独特な木の温かさ・手触りの良さがきちんと伝わってくるんですよね。
“上質なパームレストとして機能しつつ、木だけの触り心地&漆塗りで木の弱点をカバー”って少し褒めすぎですがそれぐらい使いやすいです。
では気になる部分はどこかというと…重量が253gと軽く、裏面が木なのでデスクの上でかなり滑るというところ。
色々なデスク環境があると思うけど、正直シールは貼るしかないので高さが固定されます。
付属品の裏面に貼る滑り止めシールは1セットのみで、木に貼ることで粘着力もほとんど失われるので、一度場所を定めたらそこで使うしかありません。
と言っても、結局手を乗せて使うので粘着力が弱くなっても問題なく使えますし、気になる部分はそれくらいでした。
手汗をかくほど使用していますが、やっぱり驚くのは濡れはしても汗が染み込まないのでベタ付かないところも良いですね。
サッと水拭きとかでお手入れがしやすい。
そして絶妙な角度の坂があるのが肝になっています。
「こんな少しの角度で?」と思うかもしれませんが、パームレストを逆にして使ってみると坂が大事だということが一瞬でわかります。
パームレストは柔らかければ良いってものじゃないですし、適切な高さ・角度に手首があることで痛み・疲れを軽減することができるんだと再認識しました。
FILCOのパームレスト2種を比較
若干の違いなのですが、普通のウッドパームレストは角ができないようにフチが削られています。
特に角が危ないということはありませんし触っても全く尖った感じはしませんが、気遣いなのか「ただの木の板」感を出さないようにするためなのかは分かりません。
フチが削られていない漆塗りの方がシュッとしてて好きかな。
そして少し気になっていたのが、シンプルに綺麗さの違い。
ウッドパームレストを開封した直後から思っていたのですが、未加工の裏面の溝(みぞ)が天然木とはいえ少し汚いかなと。。
今回の漆塗りの裏面を見てみると溝の中までうっすら黒く塗られていて、むしろ塗る前にわざわざ綺麗にしてるのが分かります。
漆塗りしない方も溝を綺麗にしてくださるとありがたい。(超こまかいけど)
最後に気になるところがあるとすれば、やっぱりお値段!
特に加工のないウッドが約4,000円に対して、今回の漆塗りパームレストが約6,000円という高さ。
まあ国産の天然木に職人の手がかかったと思えば…。
約2,000円の違いをどう考えるかですが、自分はその追加料金を払ってでも漆塗りにするべきだと思っています。
ですが、「普段から家具も統一しちゃうくらい木が好きで、滑らか・汗が染み込まないとかどうでもいいから木が好きな人」だったら漆塗り加工は必要なさそうですね。
…比較をまとめると、特にこだわりがないなら漆塗りパームレスト一択。
パームレストを8種以上持っていますが、その中でも1番手に馴染むと断言できます。
FILCO 漆塗りパームレスト:まとめ
- 木の良さを残しつつ、漆塗りでカバーされているパームレスト。
- 手汗が染み込まないので、手入れが簡単。
- お値段が少し高め。
- 木の素材感にこだわりがないなら、漆塗りパームレスト一択。
価格が気になる部分ではありますが…めちゃくちゃ長く使える材質なので飽きさえしなければ、かなり長期のお付き合いになれるかと思います。
質の良いパームレストを求めてるなら、コレで間違いないですマジで。
『FILCO 漆塗りパームレスト』のレビューでした。
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