今回は『FILCO ウッドパームレスト Mサイズ』をレビューしていきます。
北海道産の天然木を採用して、表面は人肌に優しいオスモカラー(木を内側から保護する塗料)が施されているパームレスト。
以前もFILCOのクッションタイプの製品を使っていたのですが、硬そうな木のパームレストの方が倍近く値段が高いのに“評価も高い”ということ買ってみました。
結論、めちゃくちゃ使いやすい。パームレストで重要なのは硬さじゃありませんでした。
天然木の良さや表面の加工も良いですが、シンプルに程よい角度が付いていたという点が大きかったですね。
様々なパームレスト(リストレスト)と比較しながらレビューしたので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
FILCO ウッドパームレスト:特徴
製品名 | 『FILCO Genuine ウッドリストレスト Mサイズ』 |
型番 | FGWR/M |
サイズ | 横36cm x 縦8.2cm x 高さ1.6cm |
重量 | 248g(実寸) |
素材 | 北海道産天然木(純日本製) |
表面 | オスモカラー仕上げ |
今回は一番シンプルなパターンを購入しましたが、他にもS・M・Lサイズや左右分割タイプなど様々な種類が選べます。(Amazonなら同じページで切り替え可能)
“オスモカラー仕上げ”というのは、木の表面だけに液体を塗りたくっているわけではなく、植物油(自然塗料)を内部まで浸透させることで耐久性と肌触りを良くする工夫のようです。
確かに開封した直後から木の匂いが漂いますが、触り心地はしっかり加工されているような安心感があります。木のトゲが刺さりそうな感じとかは当然ありませんね。
そしてウッドを選んでおいて邪道ですが、別売りで表面をレザーにできるシートもあったり。
再利用のしやすいシールになっているので、好きな時に柔らかい革の触り心地に変更できるのは良さそうです。(右上に加えて左下にもロゴ増えるから主張が強い)
外観:表面はサラサラ、裏面はザラザラ
表面には木目がたくさん入っていて、どんな模様になっているかは完全にランダムです。
Amazonレビューを確認してみても、今回購入した物よりもっと“ぐにゃっとした木感”がある製品を当てている方もいたり、自分のような落ち着いた横一直線を欲している方もいるようですね。
これもまた天然木の良さ。
裏を触った感じは学校の下駄箱にある簀子のような、やすられた感じはなく少しザラつく手触り。
裏面には木の曲がり防止の切り込みが入っていますが、汚れていて土っぽい部分が目立ちます。
見せはしませんがウェットティッシュで拭いたら茶色の汚れが少々。正直、三千円台のパームレストなら綺麗にしてほしかったな~とは思っちゃいました。
ただ、裏面には付属の「滑り止めクッションシール」を貼って使うことが多いと思うので気にならない部分でもあります。意図的に高さを合わせるためにシールを使わない時は汚れとチクチクに注意。
開封時点では裏面にクッションが付いていなく約1.6cmほどの高さで、付属のクッションシールを貼ると約2cmになります。
そしてシールを貼ると急に高さが出るので、手前に手首の重心を預けるとパカッと前側が開いてしまったり。
もちろん木は押し付けても硬いですが、クッションは押し付けると沈んで角度ができてしまうので当然ですね。
表面を滑らせるように使えば問題ありませんし、基本的にパームレストのパカパカ現象はキーボードとパームレストの距離をあけるだけで解決することができます。
裏面クッションシールの単品はFILCO公式サイトに500円で売っているので、貼り位置などを失敗してしまっても大丈夫。というか剥がして再利用しても結構使えました。
ウッドパームレスト自体もかなりの長期間使えますし、「裏面のクッションがダメになったからパームレストも使えない……」とならない点も優秀です。
ウッドパームレストのMサイズについて
今回購入したのはMサイズのパームレストでテンキーレスのキーボードがピッタリくらいです。写真のキーボードはFILCO製なので、よりピッタリって感じでしょうか。
裏面には切り込みが入っていて、1ブロックあたり約7cmの幅です。これがテンキーほどの大きさなのでサイズの比較がしやすくなっていました。
- ※1ブロック約7cm
- Sサイズ:4ブロック(30cm)
- Mサイズ:5ブロック(36cm)
- Lサイズ:6ブロック(44cm)
コンパクトな60%キーボードならSサイズ、テンキーのあるフルサイズならLサイズという組み合わせが当然キレイに見えますが、大きい物を買っておけばどのサイズでも使えるという考え方もありますね。
FILCO ウッドパームレスト:レビュー
まず最初に「木のザラザラ感がなくて安心~」と思ったのが本心です。ツルッツルなコーディングがあるわけでもなく、天然木だよ!って言われるとトゲが刺さりそうな恐怖が強かったので……。
触り心地はサラサラしすぎるわけでもないのですが、程よく滑ってくれたり木の良さはしっかりと伝わってきます。これがおそらく“オスモカラー仕上げ”ってやつの凄さなんでしょう。
坂の高さは約3mmぽっちでしたが、平坦なパームレストと比べると全然使いやすさが違いました。
向きを上下逆にして坂が手に当たらないように使ってみると、坂は大事なんだなぁと一瞬で分かります。当然ですが。
硬さに関しても特に問題なく、そもそも「手首にデスクの硬い部分が当たるから痛い」というより「手首を急な角度にしてキーボードを使っているから痛い」という因果関係だなと。
キーボードの高さに手首が合っていることが大事。
温かさは「冬場に放置されたパームレストを急に触ると冷たい」と感じるのですが、すぐに人肌に馴染んでぬるくなります。そして“温まる”という感じでもないので夏場でも問題ありません。
さすがに手汗をかきすぎると水気が木に染み込んでいるような感触はありますが、ウェットティッシュで拭けばちゃんとスッキリ戻りました。拭きすぎは変色注意。
あとは、良くも悪くも開封後の「ザ・木材」といった匂いが強めでしたが、2日も使っていれば気にならなくなりました。(木の匂いが大好きならデメリット)
やっぱり様々なパームレストを使っていますが、FILCOのウッド系がベストだと思います。(漆塗り加工されたパームレストの方が好み)
気になる部分があるとすればやっぱりお値段ですかね。
北海道産の天然木をオスモカラーで仕上げて、別売り500円のクッションシールも付けて3,000円台……と聞くとめちゃくちゃお買い得なんですが、「やっぱりパームレストにしては高い」と感じるのも分かります。
ただ、数年単位で使えて手首が痛くなるのを防いでくれるアイテムをケチってる場合でもないかなと。自分は既にちょい痛なのでもっと早く知りたかった!
FILCO ウッドパームレスト:まとめ
- 天然木 × オスモカラーが素晴らしい。
- お得だけどパームレストにしては高額寄り。
- 手汗が馴染むと少しべたつく。
- ウェットティッシュなどで掃除が簡単。
手首が沈まずに安定して、手汗をかいても簡単にリフレッシュできて、破損せずに数年以上使えるFILCO ウッドパームレスト。(実はクッション系の真逆)
たくさんパームレストを買っているなかで初めての木製でしたが、クッション系などのデメリットを見事に打ち消している製品だと感じました。
本当にただの木じゃなかった。
自作や他製品でも良いかもしれませんが、手を置く部分に程よい坂があるか、裏に貼るクッションシールは付いてるかなどはチェックしておいた方がいいです。
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