この記事では、GTRACINGのゲーミングチェアを評価・レビューしていきます。
今では誰もが使っているゲーミングチェア。ずっと気になっていましたが値段の高さから手を付けられずにいました。
大事なのはわかるけど、イスに4~5万か。
「リモートワークもあるしずっと木の椅子なんて使ってられないよなぁ」と思い、ついに購入したのがお値段低めの『GTRACING ゲーミングチェア』
なんと大手『AKRacing』の約半分以下のお値段です。数年後に壊れてしまってもこのゲーミングチェアなら2つ買えますからね。(?)
実際に座ってみた感想や2年以上使用して分かったこともあるので、しっかりレビューをしていきたいと思います。
GTRACING ゲーミングチェア:概要
- 安くてもしっかり使える。
- カラーバリエーションが豊富。
- 2年以上使っても皮が剥がれたりせず頑丈。
- 安っぽさは少し感じる。
- ガスシリンダーが不安定。
- 座る時に皮の音が鳴りやすい。
ブランド名 | GTRACING(公式サイト) |
サイズ | 座面横幅51cm x 縦幅55cm x 背中92cm(キャスター含む全体幅:72cm) |
推奨身長 | 150~180cm(限界値:190cm) |
推奨体重 | 45~136kg |
素材 | フェイクレザー |
スタイル | PUレザー・布張地 |
主なサイズなどは上記の通りで、約55cmほど伸ばせるオットマン(足置き)が付いていたり、170度のリクライニング調整が可能なゲーミングチェアです。
本体のカラーは執筆当時で7種類(5+2)。今回レビューしているのは「カラー:Black」の「スタイル:PUレザー」となっています。
購入した物とは少し違いますが、Amazonで一番売れている型番『GTRACING GT002』だとカラーは9種類から選ぶことができました。
GTRACING ゲーミングチェア:注意点
組み立てについては説明書やYouTubeで動画を見た方が分かりやすいと思うので、注意点だけまとめていきますね。
まずは届く箱がかなり大きめなので気を付けてください。
縦幅が約66cm、横幅は85cmほどありました。
重さも約20kgとかなり重いので組み立てをしたい部屋が遠い・ドアが狭い場合は、玄関のあたりで開封してパーツを少しずつ移動させるのをおすすめします。
さっそく中身をバラバラにして部屋に持ってきましたが一苦労。これはしっかりとした椅子なら仕方のない部分ですね。
そして椅子を置きたい部屋に持ってきた後は、説明書と照らし合わせて全てのパーツが揃っているか確認してから組み立て開始です。(もしかして玄関の時点で先にやるべきだった?)
自分はそれほどの問題はありませんでしたが、椅子の高さを上げ下げできる核『ガスシリンダー』が汚れていて少しベトベト。
後はファスナーの閉まりがちょっと怪しい? どう移動させても綺麗に閉まることはありませんでした。
ですがまあ返品レベルではないと思うので組み立て開始します。
問題がありすぎた場合はAmazonのページから『GTRACING 公式直営店』などに連絡してみてくださいね。ストアの評価は高めなので安心できそうです。
GTRACING ゲーミングチェア:外観
完成しました。
「2人で組み立ててください」などと記載がありましたが、重いパーツも床に置いたまま組み立てられるので、説明書の通りに組み立てればおそらく女性一人でも問題ないです。
赤や青は自分のデスク周りの色に合わないと思って黒にしました。見覚えのあるクッションも付いていて『ゲーミングチェア感』が急に出てきましたね。
飾りだと思ってたけど姿勢を正すのに良いかも。
試しに外してみましたが、クッションがないと普通の椅子みたいで少し寂しい。
椅子やクッションも含めた全体の触り心地は、硬くも柔らかくもないちょうど強度です。
Amazonページを確認した時はPUレザー(合成皮革)が使用されていてツルッツルの黒に見えましたが、実物はかなり皮感がある表面になっていました。
ただ掃除のしやすい質感だったり、開封してから数日間で皮っぽい臭いも気にならなくなったので問題はないかなと。
左右のひじ掛けなども確認してみると、安っぽい材質で少しガタガタ?
オットマンは裏面から前に引き出してから、くるりんっとするタイプ。
躊躇せずに足を乗せてもグラグラしないでくれるので、イメージ通り仮眠などに使えそうでした。
普通に出し入れしやすいですが、パーツ同士の隙間が狭いので少し指に注意ですね。
トータルでは普通にクオリティ高めかなと思います。細かいパーツに安っぽさを感じてしまうのは仕方ありませんが、しっかりとした皮が伝わる質感で座る部分に関しては手抜きなしでした。
それでは使用感をレビューしていきます。
GTRACING ゲーミングチェア:使用感
座った感じは… 普通?
自分が椅子に期待している、脚部分がちょっと弱いですかね。
座り中に自分が重心を変えると「ギギギ…」と音が鳴り、重心を前に預けると後ろの脚が浮きます。
結構ガッシリと重いので耐えてくれると思っていましたが、軽々と上がっちゃいますね。
4,000円くらいの普通なオフィスチェアでもこんなに脚が浮くことはないので構造の問題かと思います。
検証のためにわざと動いてはいるけど、普段使いの範囲内で軽めに重心移動してるだけだよ。
そして音に関しては座った影響で張っている皮が沈み戻る時に、その通り「皮が沈み・戻る音」がします。
皮系の宿命かもしれませんが、使用中に細かい音が気になる方だとちょっとストレスかもしれません。大人しく座っているだけなら問題なさそう。
あとはAmazonレビューでも不良の意見が多かった『ガスシリンダー』について。
まさかの普通に座りながら椅子の高さを下げようとレバーを引いても、びくともしないんですよね。
実はこれも不良品だったのかもしれませんが、全く使えないというレベルではなく色々試してみるとガスシリンダーの軸に重心をピッタリ合わせるときちんと椅子が下がることが分かりました。
これが結構ピンポイントで真ん中じゃないとダメ。
慣れると全く気にならなくなった部分でもありますが「気軽にどの体勢でも高さを変えたい」と最初から考えている方とは相性悪いかもしれませんね。
あと笑ってしまったのが、背もたれ部分の調整レバーを引いてから戻ってくる勢いがすごい。
プシュ~とゆっくり戻ってくれる椅子が多い中、これは背中に当たると結構な衝撃。
ただ背もたれに背中を預けて重さを与えながらレバー引くことで、勢いをかなり抑えられることができるので解決可能でした。
…あとはシンプルに使いやすいかなと。とても高身長な方だとオットマンの長さが足りなそうなくらいですかね。
マイナスっぽいことを多めに言ってしまいましたが、個人的に購入前から気になっていた部分だったので参考にしていただけると嬉しいです。
この価格帯にしては皮の質感や座り心地もバッチリですし、背もたれに支えがなさそうに見えても大人が余裕で寝られるくらい安定していました。
2年間以上使ってからの評価
そして、2年間以上使ってみた追記になります。
やっぱり座る部分のクッションがギチギチに詰まっているので、立ち上がる時に皮が「ギチチチ・・」と元に戻ろうとする音が気になるかなと。
これは正直どの椅子でも音は鳴るし、自分が神経質なだけかもしれない。
他のイスと比較もしてみましたが、ひじ掛けの高さが微調整しやすいのは便利でした。
スムーズに高さをどこへでも調整できるタイプではないのですが、ガタッガタッと細かいメモリのような段があるので「左右の高さを揃えやすくて」気持ちいい。(段がないと左右が揃いづらい)
もちろん毎日使っていますが、皮の部分が剥がれたりもせず意外と頑丈。姿勢が悪いので、暇な時は大体ひじ掛けに寄りかかっていますが変なグラグラもないですね。
そして比較対象になりがちな『AKRacing』のゲーミングチェアに座る機会もあったので、試してみましたが「やっぱり良い物は良いんだな…」と即座に思ってしまいました。
座ったときのパリッとした皮が気持ちよく、でも張りすぎてるわけでもないので程よく沈む質感。そして基本的に動作音が静かだったりと値段の高い理由をひしひしと感じます。
ただその良さを味わったうえでGTRACINGを使っていても現時点で特に問題はなく、値段に対しての満足度は結構高めです。
ハイエンドモデルの半額以下でこれなら、コスパはかなり良い方ではないでしょうか。ザ・星4といった感じ。
GTRACING ゲーミングチェア:まとめ
- ゲーミングチェアにしては低価格。
- 安っぽさを感じる部分は正直ある。
- ガスシリンダー部分は購入時の運に左右されそう。
- 大人がしっかり寝られるほどの安定感。
割と酷評なレビューが目に入ったり中華製ということもあり購入時は少し不安でしたが、全体的にしっかりしてますし2年以上使えているという現状に満足しています。当たりを引けたのかも?
細かいパーツの安っぽさや雑音がするのは絶対に嫌だという場合は最初から『AKRacing』などの椅子を検討した方が良さそうですね。
とりあえずでゲーミングチェアが試したいなら、これを選べば問題ない。
『GTRACING ゲーミングチェア』の評価・レビューでした。
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