今回は、ゲーミングマウスパッド『Fnatic Gear JET(Lサイズ)』をレビューしていきます。
めちゃくちゃ綺麗なホログラフィックなのに水をしっかり弾き、サラッサラに滑るスピード重視のマウスパッドがあると聞いて商品提供していただきました。
これは「よくあるクロス系の滑りじゃ物足りない!」「ガラスパッドもいいけど、滑り過ぎだしマウスソールの消耗が早い!」という方におすすめ。あとデザインに惚れた人。
使用感はもちろん、キラキラ光るからこそ気になってしまう部分なども正直にチェックしていきますので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
Fnatic Gear JET:概要
ブランド | Fnatic Gear(フナティックギア) |
サイズ | 465×372×3mm(Lサイズ)※全4種類 |
カラー | Black(ホログラフィックのみ) |
ベース素材 | 天然ゴム |
表面加工 | 熱ラミネートフィルム |
縁加工 | マイクロニットステッチ |
特徴 | 防水, エルゴノミク, 滑り止め(底面) |
『Fnatic Gear JET』は表面がホログラムに光る、スピード重視のゲーミングマウスパッドです。
ふと眺めたくなるホログラフィックの綺麗さに加えて優れた撥水性、縁(エッジ)にはマイクロニットステッチといった実用的な加工も施されていました。
サイズは全部で4種類あり、今回レビューするのは2番目に大きいLサイズ。縦に大きく動かしたい場合はXLにすると縦幅だけが93cmも伸ばせたり。
このマウスパッドの発売日は2023年5月26日ですが、Mサイズのみが6月上旬に解禁されます。
外観:美しいホログラフィック加工
まずは一瞬でパッケージを開封していきます。
縦に50cmもあったので「サイズを間違えたか?」と思いましたが問題なし。一番大きいサイズ(JET XD)が縦50cmなので箱はどれも同じということかも。
マウスパッドは横幅約9cmの筒にぐるぐる~と巻かれて直接入っていて、その中にはFnaticのロゴが入ったクロスも付属していました。
開封直後から即使えるレベルに巻き癖がなかったので、大体の個体でも1時間あれば平らに馴染むかなと。
表面はめちゃくちゃ綺麗なホログラムでした。光の当たり方や見る角度で色が変わりまくりますが、基本的には紫~少し黄色といった色合い。
縁(エッジ)はステッチ加工が施されていて、メイン部分より1mmもないくらい飛び出ているので、マウスの飛び出しを少~しだけ守ってくれてる感じはします。
メイン部分の厚さは3mmでさらっさらになるホログラフィック加工が施されていますが、指で押して沈むほどの柔軟さもあったり。
底面は天然ゴムのラバーベース。後半の「気になる部分」でもレビューしていますが、少し滑り止めが弱く感じました(動画あり)。
裏側にも出っ張ったステッチ加工は当然あります。……良く言えば、端をぺらっとめくりやすいですね!
Fnatic Gear JET:レビュー
『Fnatic Gear JET』の使用感をレビューしていきます。
基本的に“3mm厚のラバーベース”といっても、表面はラバーを一切感じないほどサラサラでした。指やマウスでどこを擦っても摩擦感がありません。
縦・横移動の差もなく、マウスパッド上なら全てのマウス操作が同速になる感覚が気持ちいいです。その分“止め”は自分の力次第。
ということで、各使用感について深掘りしていきます。
スピード重視でよく滑る
マウスや指を滑らせた時に摩擦感がなく、動き出しが軽いです。止めの正確さよりスピード重視。
少し投げ気味で滑らせた時に場外までサラーッと行ったりせず、ピタッとすぐ止まりもしない感覚で想像してみてほしいです。
FPS系で言うなら、画面の動きが大きいApex・オーバーウォッチ・Fortniteとの相性が良いと感じました。(これらに正確さが必要ないというわけじゃない)
ガラスパッドほどではありませんが、それに近いくらい滑るので「ガラス系が好きだけど、冷たさとかマウスソールの擦り減りが気になる」「クロスの滑りじゃ物足りない」という方におすすめ。
全体的に耐久性がある
表面にはラミネートフィルム(ホログラフィック加工)、エッジにはマイクロニットステッチ加工が施されていたりと、全体的に耐久性があります。
もちろん長期的にはまだ使えていませんが、そもそもの布系でありがちな汚れ方をしない表面なんですよね。毛羽立つ要素もステッチ部分しかない。
撥水性も優れているので水を弾いて玉の状態を保っていたり、拭きとった後は触ると濡れた感覚もなく、ふわ~っと跡が消えて元通りになります。
つまり、“手汗をかいても弾く”ということでもあるので、長く快適に使うための加工でもあったんですよね。綺麗なだけじゃなかった。
デザインが素晴らしい
デザイン・色味が素晴らしいので所有欲が満たされます。めちゃくちゃベタですが、やっぱり外観に触れずにはいられません。
光や見る角度によって色々な顔を見せてくれるのですが、ライトを当てていると大体は紫・ピンク・黄色といった感じ。
このテッカテカした紫色が好きなんですよね…。小さい頃に駄菓子屋で売っていた“温度で色が変わる指輪”に色が似ているのも良い。(絶対分かり合えない)
ど真ん中にワイヤレスマウスを置いていると、本当にホログラムの上でマウスが浮いているように見えるのも好き。ゲームみたい!!
Fnatic Gear JET:気になるところ
『Fnatic Gear JET』の気になる部分もレビューしていきます。
底面の滑り止めが弱い
底面の滑り止めが少し弱めです。滑りすぎるってことはないのですが、手首をガッツリ当てて強めに動かすと振る度に約1mmずれるといった感じ。
もちろんデスクの材質やマウスの使い方にもよる部分かと思いますが、個人的には“少し気になる”くらいでした。
自分の環境(サラサラしている天然木・天然竹のデスク)では、検証のためにわざと強く動かさないとズレませんし、もし動いたとしても「マッチ中に位置を直さないとヤバイ!」という状況にまではなりえません。
ちなみに、ここまでは使用中のズレについてまとめましたが、マウスパッドの端を指で押したらスル~っと普通に動いちゃいます。服の袖と相性が悪くても引っ掛かる。
どのマウスパッドにも言えますが、エッジに5mmの出っ張ったステッチ加工があるから、密閉されずに滑りやすくなってると思うのは気のせい?
ホログラフィック加工は汚れが目立つ
表面のホログラフィック加工はとても綺麗なのですが、汚れ・手の跡が残りやすくなっていました。ついでに消えない初期傷(拭いても元通りにならない跡)も…。
他のマウスパッドだと「使い込んでる証だ!」くらいに思えるのですが、光が反射して綺麗だからこそ目立ってしまう感じ。
その分、拭きとりやすくもありました。それを見越してかクロスも入っていたので、手入れはしやすいですが常に綺麗な状態を保つのは大変。
ただ、布製などのマウスパッドでありがちな“黒い表面が手垢などの汚れでどんどん白くなる”という汚れ方はしなそうだとも思いました。全てサラサラと弾いてる感覚なので。
執筆時は発売直後なのでこれからも使い込んでみますが、ホログラフィック加工で手垢が防げるのか、拭いても消えない汚れが増えるのかなどはチェックしてみます。
結構滑るので目的に合わせる必要がある
「端にステッチ加工があるし見た目がガラス系じゃないから」と雑に買うと、思ったより滑るので苦労します。
伝えたいことは同じですが、ツルッツル滑る~より“止めづらい”といった感覚。バランス・コントロールタイプからの移行だと特に止めづらく感じるかと思います。
Fortniteのような建築作業でマウスを大振りにするのに最適で、VALORANTのストッピング→小さい頭を狙うなんて動きには向いてません。(もちろん無理なんてことは全くないですが、余計な筋肉を使ってる感)
『Fnatic Gear JET』が気になる方はスピード目的で買われるとは思うのですが、見た目買いする場合などの注意点としてまとめてみました。
Fnatic Gear JET:レビューまとめ
- スピード重視でよく滑る
- 全体的に耐久性がある
- デザインが素晴らしい
- 底面の滑り止めが弱い
- ホログラム加工で汚れが目立つ
- 結構滑るので目的に合わせる必要がある
個人的には繊細にマウスを動かすことがあまりなく、大きく動かすゲームばかりやっているので超快適です。普段使いでもバッチリ。
ただ、汚れの目立ちやすさ(拭いても元通りにならない跡)・底面の滑りやすさ・価格面が気になるので減点しました。何様?
自分はデバイスを全部ライトOFFにするくらい気が散りやすいので、正直このマウスパッドの輝きにも不安があったのですが…何も問題なくて良かったですね。自分が動かなければ光も動かない。
長期間使ったら表面のラミネートフィルム(ホログラフィック加工)がどうなるかも気になるので、普段使いの頻度高めで生きてみます!
どんな人におすすめ?
- 「正確さ」より、マウスを大きく動かしたい
- Apex・オーバーウォッチ・Fortniteプレイヤー
- クロス系の滑りでは少し物足りない人
- マウスの止めに自信がある人
- ホログラフィックに一目惚れした人
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