今回は、『MOFT Snap On マグネットスマホスタンド』をレビューしていきます。
iPhoneの背面にカチッと装着し、5mmの厚さしかないのにカードが3枚入れられて、簡易バンカーリングとしても使えちゃうスマホスタンド。
「使っている人を結構見かけるけどそんなに便利なの?」と気になったので購入してみました。前作の粘着式が好きになれなかったけど、“ほぼ無限に付け直せる非粘着式”ということで今回は期待。
磁気系カードや、交通系ICカードを改札で使う時の注意点なども含めてしっかりチェックしていくぞ!
MOFT Snap On:概要
製品名 | MOFT Snap-On スマホスタンド MagSafe対応 |
サイズ | 縦 9.6 × 横 6.5 cm |
厚さ | 5mm |
重さ | 40.2g |
素材 | ヴィーガンレザー、グラスファイバー、マグネット、金属シート |
タイプ | 非粘着 |
互換性 | iPhone12/13/14シリーズ(MagSafe対応ケース) |
『MOFT Snap On』はMagSafeに対応していて、磁力でiPhone背面に固定できるスマホスタンドです。
3種類のスタンドに対応していたり、中央に指を入れることでスマホリングのような使い方もできる万能アイテム。
公式サイトでは13種類ものカラーから選べるので、好みやiPhoneの色に合わせてカスタマイズを楽しめます(Amazonでは執筆時に最大10種類だったりとバラつきあり)。
今回レビューするのは『MOFTスタンド&ウォレットセット』に含まれていた、MOFT単品のグレー。
『MOFT Snap On』はMagSafe対応のiPhone12/13/14シリーズと互換性がありますが、その他のスマホでも『マグネットリング』経由で使えたり、貼り付けタイプの『MOFT X スマホスタンド』という製品もあったり。何でもMOFTは使えますね。
外観:非粘着式のシンプルなレザースタンド
まずはパッケージを開封していきます。
付属品はなくシンプル。説明書もありませんがパッケージの裏側に使い方が記載されていました。
そしてMOFT本体がこちら。ザ・レザーといった触り心地で、使っていると折り畳んだ跡が残りやすいような材質になっていますね。
サイズは縦が9.6cmで横が6.5cm、厚さが5mmでした。かなりコンパクトでiPhoneのカメラまではギリッギリ届かない長さ。
“1段だけ浮き上がっている砂時計のような部分を引っ張ってスタンドを作れる”という製品で、中途半端に膨らませることで指を滑り込ませてスマホリングのようにも使えたり。
外観からは分かりませんがマグネットが18個入っているようで、折り畳んだ先ではしっかりと磁石で固定されます。
背面にもメタルプレートが浮き出ていました。この平たい面をしっかりiPhoneに当たるようにして磁石で装着。
…といっても全面で自由にiPhoneに付けられるわけではなく、スタンドの場所や磁力がカチッと強まる部分が決まっているので位置は固定されます(上半分の磁力が強い)。
厚さは5mm。MOFTを装着することでiPhoneのカメラレンズ部分より出っ張るので、デスクなどに置いた際はレンズがぶつかることのない絶妙なサイズ。
スタンドの支えになる部分はわずか1mmの薄さとなりますが、磁力と絶妙な角度で簡単に崩れることはありません。
そしてメインのスタンド機能。次章で詳しく紹介しているので省略しますが、3種類もの置き方に対応している万能さ。
MOFT越しにワイヤレス充電しても通りませんが、『MagSafe充電器』をiPhoneと挟むことはできるので充電しながらもスタンドとして使えます(公式推奨)。
スタンド部分の裏側をチェックしてみてもマグネットが入っているので、通常時にもパタンッと磁力でしっかり固定されるのに納得。
スタンドとマグネット面の隙間にはカード類を入れることもできて、公式サイトの記載によると最大3枚まで入れられるそうです。
サイドが縫われることで空間が作られているので、頑丈ではありますが口の広げすぎには注意。
重量は実測値で40.2g。コンパクトで軽量ではありますが、iPhone + ケース + MOFTだと約300gにはなるので、スマホリングのように掴んで重さを軽減したいところ。
逆に「大量の磁石がこんなにレザーで包まれているのにこの軽さ!?」とも言えるスマホスタンドでした。
MOFT Snap On:レビュー
『MOFT Snap On マグネットスマホスタンド』の使用感をレビューしていきます。
スタンドで3種類の置き方ができる
『MOFT Snap On』は3種類の置き方に対応しています。
厚さ5mmのMOFTからどこでも気軽にスタンドが作れるのはやっぱり魅力的。家のデスク前にいても縦置きスタンドで過ごすことが多いですね。
そして縦向きスタンドから横に倒しただけの状態。支えの部分が斜めにカットされている理由がこれです。
ほどよい角度なのでサイドの音量・電源ボタンに干渉することもなく快適。空間が余っているスタンドのない部分に関しても、わざと強く押さない限りは倒れません。
別のスタンド…というかモバイルバッテリー(Anker 622 Magnetic Battery)ですが、スタンドが横幅MAXまであると横に倒したときにデスクと垂直になって使えなかったりするんですよね。
その分MOFTスタンドは横揺れに弱くはなっていますが、やっぱり横置きできる方が断然便利です。
そしてスタンドはそのままで、iPhoneだけを横に回転させる置き方。
「Magsafeが少し弱い?」などと噂されてますが、横向きで固定するくらいなら落ちる気配もなく楽勝です。
スタンドの高さをいかしたまま横画面にできるので、言うまでもなく動画視聴が快適でした。
どの使い方においても“スタンドの角度自体が固定”なのは惜しいですが、その分頑丈なのでマグネット以外の理由でスタンドが崩れることはなそうですね。
スタンドとスマホリングを両立している
『MOFT Snap On』はスタンドだけでなく、スマホリングとしても使うことができます。
リングとして使う時は無理にスタンド状態にしなくても、中に指さえ入ればふにゃふにゃでも固定できます。というかこっちの方が使いやすい。
上部が磁石で固定されているので少し斜めに掴めるのもいいです。ただ、磁石で付いているだけなので油断しすぎないように。
MOFTケースをごり押してるわけじゃありませんが、本当に体感で磁力が2倍くらい変わるので大事なカード類を入れる人には超推奨。
あとMOFTが折り畳まれている状態から「片手でスムーズに開くことができない」のは惜しいですね。90%の人が両手で開いてると思う。
カード類が3枚まで入れられる
MOFTスタンドにはカード類が3枚まで入れられます。というより「入るスペース」があります。
電子マネーやiPhoneのウォレットアプリのおかげもあって財布を持ち歩かないことがほとんどなのですが、その日しか持たないような会員証・診察券を滑りこませるのにも便利。
カード3枚分の厚さなら大丈夫なので意外と何でも入りますね。スタンド状態だと向こう側からカードの頭だけ見えるので、診察券などが先頭だとちょっと恥ずかしいですが。
財布を持たなくても持ち帰る必要があるレシートだったり、不意に出たゴミを入れてしまうこともあったり。
少しミニマリスト寄りな方だと特に活躍しそうだと思いました。小銭が扱いづらすぎるので財布化は無理かな~。
MOFT Snap On:気になるところ
『MOFT Snap On マグネットスマホスタンド』の気になった部分もレビューしていきます。
細かいところだと、ワイヤレス充電の度に外さないといけなかったり、iPhoneを片手で使っている状態からスタンドが開きづらい…というのも感じました。
その他の部分について深掘りしていきます(基本的にはMagSafe周りの内容)。
磁気カードは非推奨。ICカードで改札はOK
『MOFT Snap On』はカードが3枚まで入れられますが、磁気カードを入れるのは非推奨です。
まずは「磁気カードがダメ」という内容について簡単にまとめました。
- 磁気カードは、非接触型(Suicaなどの交通系ICカード)と接触型(クレジット・キャッシュカードなど)に分かれている。
- クレカなどの接触型カードは、磁石の影響を大きく受けるので壊れやすい。
- Suicaなどの非接触型カードは、磁気の影響を受けにくいけど無敵ではない。
つまりクレカ類を入れるのはNGで、Suicaは“何らかの対策”があれば問題なく使えるということ。
その対策とは『磁気防止シート』を磁石とSuicaの間に挟んであげるだけなのですが、案外しっかり仕事してくれます。
(【iPhone背面 → MOFT磁石側】→ 磁気防止シート → Suica →【MOFT磁石ない側】)
SuicaなどをMOFTに入れた状態だと稀に壊れてしまったり、改札で反応しづらいというデメリットもあるのですが、磁気防止シートを挟むだけで防げるので電車ヘビーユーザーには必須レベル。
シートを使っても反応しない場合は、Amazonレビューでもあった「封入物の厚紙を一緒に挟む」という工夫をしてみたり、そもそも改札にピタッと密着させてしまっていないかを確認してみてください。少し浮かせて使う。
ちなみにiPhone本体のキャッシュレス決済は、上部のカメラ辺りをかざして使うので何も問題ありません。シートの詳細には「非接触ICカード専用」と書いてあるのでクレカはNGです。
MOFT単体だとMagSafeが少し弱い
『MOFT Snap On』はMOFT単体で(対応ケースを経由せずに)使うと、MagSafeの磁力の弱さが少し気になります。
少し緩めのポケットなら特に問題ないレベルですが、きつめのジーンズなら結構引っ掛かるのでMOFTがポケットに取り残されてしまうことも。
粘着でガッシリ固定する『MOFT X』という製品もありますが、『MOFT Snap On』はシンプルに磁石で付いているだけなのでiPhoneを任せきるのは正直不安でした。
使用感の項目でぷらぷらとぶら下げる動画を載せましたが、実際iPhoneを裸で使っていると少し強く振ったあたりで落ちてしまっているので、気になる場合はMagSafe対応ケース推奨です(ワイヤレス充電器も強めにカチッと付くようになるので便利)。
スタンド時にiPhoneの下部がぶつかる
『MOFT Snap On』のスタンド使用時に、iPhoneの下部がデスクにぶつかります。
背面側が飛び出るので「iPhoneが守られている」と勝手に思い込んでいましたが、中央のマグネット部分を軸にMOFTを取り付けるので下スペースが余ってるんですよね。
ケースの上にMOFTを付けている時なら守られるので問題ありませんが、裸でiPhoneを使っていて無意識に置いた時はガツーンと下部をぶつけちゃいました。
だからといって機種ごとに下端ピッタリのMOFTを作るのは難しいとも思うので、そこは我慢といった感じ。
MagSafe対応ケースじゃないとMOFTが付かず、MOFT単体だと磁力・守りに弱いというジレンマ。ケースもあわせて買わせるために磁力をわざと弱めているのでは~?
MOFT Snap On スマホスタンド:まとめ
- スタンドで3種類の置き方ができる
- スタンドとスマホリングを両立している
- カード類が3枚まで入れられる
- 磁気カードを入れるのは非推奨
- MOFT単体だとMagSafeが少し弱い
- スタンド時にiPhoneの下部がぶつかる
MOFTに入れられるカードが1枚くらいなら減ってもいいから、磁気カードへの対策を講じてくれないか?というのが正直なところ。
ただ、iPhoneの「ウォレット」アプリを使えばSuicaやクレカなども1つにまとめられるので、わざわざ支払い系のカードを入れる必要はないかな~とも思っていたり。
もちろんカードと目的によるけど、さすがにQUICPayでよくない?
使用感としては、MOFTを付けているだけでカメラレンズが守れて、気軽にスタンドを作れてスマホリングの役割にもなるってだけで優秀でした。デザインも良いしね!
どんな人におすすめ?
- 交通系ICカードをフル活用する人(磁気防止シート含む)
- スタンド、スマホリングで快適に使いたい人
- MagSafe対応ケースを使っている人
- ミニマリスト
コメント