今回は、『Xiaomi 電動ドライバー』をレビューしていきます。
外側からはネジ1つ見えないスリムなボディに、大容量のバッテリーが詰まった充電式ドライバー。
正直、同価格帯の電動ドライバーよりは機能が少なくパワーも弱いです。ただ、たまに家具を組み立てるには十分すぎるしデザインはおしゃれな方がいいよね?という人向けの製品。
そういった気になる部分も含め、この形状だからこそ分かったメリットなどもレビューしていくので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです!
Xiaomi 電動ドライバー:概要
メーカー | Xiaomi(シャオミ) |
ブランド | MIJIA(米家) |
サイズ | 124 x 130.5 x 42mm |
重さ | 350g |
充電方式 | USB Type-C |
電圧 | 3.6V |
最大トルク | 5N.m |
バッテリー容量 | 2,000mAh |
充電時間 | 120~180分 |
『Xiaomi 電動ドライバー』は、スリム・軽量・コードレスな充電式ドライバーです。
ドライバーの先端に“ビット”というパーツを磁石で装着して使うタイプで、付属している12種類以外にも“挿し込み部分が6格軸”であれば別売りの物でも着脱可能。
商品ページの特徴には「穴あけ機能に加え…」と書いてあったのですが、穴をあけるビットは入っていないので注意。こちらも6格軸であれば別途購入したものが取り付けられます。
5N.mトルクほどのパワーもあるので、木材(椅子)でもゴリゴリに穴をあけられました。
外観:ネジ1つ見えないスリムなデザイン
まずはパッケージを開封していきます。
フタを開けるとスッポリとケースが入っていて、この中に全ての製品が詰まっているようです。
幅はスマホ分くらいで、硬さは叩くとコンコン鳴るくらい頑丈でした。
縁に付いているチャックを開けるとこんな感じ。製品がスポッとはまるような作りになっているので振っても位置がズレません。
付属品は以下の4種類。小ケースの内側が磁石になっているので、ビットもガッツリ固定されてます。
- 取り扱い説明書
- 先端に取り付けるビット12種類
- 6cm延長できるバー
- USB Type-Cケーブル(30cm)
ビットが12種類もあるので大体のネジにハマるかなと。6cm延長バーは組み立て中に細い隙間をくぐり抜けたり、柱などを避けてネジ締めする時にめちゃくちゃ役立ちます。
そして『Xiaomi 電動ドライバー』本体がこちら。本体にネジなどのパーツも一切見えないスリムなボディです。
スイッチが目立たないおしゃれなデザインなので、ついつい誰かに見せたくなります。家を歩き回って緩いネジを探しちゃいました。
そのスイッチは、指のちょうど引っかかる位置に黒く平たく設置してあります。
指一本でスイッチを押そうとするには少しだけ力が必要な感じ。2本指で押すと簡単です。
ギュイーンと回すスイッチではなく、ドライバーの回転方向を決めるための電源も後ろ側に隠れていました。
L(左)●(停止)R(右)の3段階になっていて、普通にネジを締めたい時は“R”にして使います。分解時に逆回転したい時は“L”で、何もしない時は真ん中にすれば実質電源OFF(ライトだけはON)です。
そしてネジを締めるための先端がこちら。初期状態だと何も付いていないのでネジ穴に合わせたビットを装着して使います。
ちなみに電源をOFFにしていても、回転スイッチを押せばライトは強制的に光る。
白い部分全体が光るわけじゃなく、よく見るとLEDライトが3個埋め込まれているだけでした。いや十分に照らしてくれるので優秀ですが。
底面には“USB Type-Cケーブル”の挿し込み口と、その下に小さく充電中に光るインジケーターがあります。
重量は実測値で351.8g。延長バー&ビットを装着しても380.2gという軽さです。
色々と他の電動ドライバーを見漁っていたのですが、小柄の製品でも基本的には400g前後の重さでした。明らかに重そうなものだと1kgを超える製品もあったので、Xiaomi製は軽さとパワーを両立していて素晴らしい。
Xiaomi 電動ドライバー:レビュー
『Xiaomi 電動ドライバー』の使用感をレビューしていきます。
充電式なのでコンセントがいらない
本体が充電式なので、使うたびにコンセントに繋ぐ必要がなくお手軽です。シンプルにコードが足に引っ掛からず安全でもある。
既に電動ドライバーは持っているのですが、コンセントに挿す面倒さや“電源から離れた場所に届かず使えない”というストレスから買い替えちゃいました。(今は充電式が主流なので気にしなくていい部分かも)
充電機においても先端が丸かったりする専用のものではなく、Type-Cケーブルが使えるのでスマホなどの充電器を使い回せます。
結構なパワーで回転しますが、2~3時間の充電で1時間以上ずっと使えるのも素晴らしい。
男女問わず使いやすいデザイン
『Xiaomi 電動ドライバー』はシュッとしてお洒落なデザインなので、男女問わず使いやすいです。いや老若男女に勧めたい。
正直、電動ドライバーは女性だと買いづらいようなデザインが多いですよね。特に女性が頼れる道具であるべきなのに。
持つ部分が太くないので、手が小さくても掴みやすいところも優秀です。
ピストルのような形状になっているので、真下への重心もかけやすくブレずらい。パーツの取り外しも磁石で簡単なので本当に誰でも使えちゃいますね。
無駄に大きい物ではなくサイズ感に合わせたケースも付属していて、全てのパーツがコンパクトに収納できる部分も好きです。
Xiaomi 電動ドライバー:気になるところ
『Xiaomi 電動ドライバー』を使っていて、気になった部分もレビューしていきます。
クラッチ機能がない
このドライバーにはクラッチ(ネジを最後まで締め切った時に“カチッカチッ”と制御してくれる)機能が搭載されていません。
機能がないと使えないというレベルじゃないのですが、クラッチがあるとネジを最後まで安全に回しきれるんですよね。手首をガッッと持っていかれない。
慣れると“ネジを回しきった直後に稼働を止める”という動作がスムーズにできるのですが、使い始めはグリンッと手首が回ります。強く押しつけていない場合はネジの頭が削れてしまったり。
手首が痛む・使えないということは全くありませんが、あまりネジ頭を削りすぎると“外す際の引っ掛かり”がなくなってしまうのでピタッと止めるのがベスト。
クラッチは同価格帯の電動ドライバーなら正直付いていて当然くらいの機能なので、これはスリムなデザインにした弊害でしょうか。
バッテリー残量が分からない
バッテリー残量を知らせてくれるライトが1つしかないので、長時間の作業に使えるかが分かりません(細かい?)。
底面のケーブル横が充電中に赤く光りますが、25%・50%…などの段階がないのでいつ充電がなくなるか分からない。ただ全然なくならないので大容量ということだけは分かる。
公式の説明文に、「充電時間は120~180分」と記載されていましたが、MAXで何分くらい使えるのかも書いていない。
他製品を色々と見てみた結果、近い性能の安価な電動ドライバーで「動作時間:60分」と書いてあったので、おそらく同等かそれ以上ではあるかと。
大体の人は家具1台を組み立てるのに使うくらいでバッテリー切れの心配などはないかと思うので、まさに“気になる”部分でした。
Xiaomi 電動ドライバー:レビューまとめ
- 充電式なのでコンセントがいらない
- 男女問わず使いやすいデザイン
- クラッチ機能がない
- バッテリー残量が分からない
正直、「めちゃくちゃデザイン重視」といった印象です。必要とされてる分のパワーはありますが、明らかに機能不足。
見た目のゴツイ電動ドライバーだと、同じような値段でも最大トルク数(回転がどんだけスゴイか表す値)は5倍以上くらいだったり、バッテリー量も多いです。回転速度の調節・クラッチ機能が付いていたりとまぁ盛りだくさん。
つまり、今回の製品はゴリゴリにDIYするような人が買うものではないです。そんな大掛かりな作業はせずに「たまに買う棚や机に使えれば十分だし、どうせならお洒落な物が欲しい」という方向け。
ゴツイ系がパワー過剰だったり仕事用すぎるだけで、Xiaomiの電動ドライバーでも「トルク数が少ないからネジが回せない~」なんてことはありません。快適ではある。
“全く電動ドライバーを気にしていなかった人”がデザインをきっかけに手を出す感じ、結構好きです。
どんな人におすすめ?
- まだ普通のドライバーを使っている人
- 組み立て作業が「地味に」多い人
- DIYなどでガッツリ使う予定はない
- コンセントを使いたくない
- スマートな電動ドライバーが欲しい
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