今回は『Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)』をレビューしていきます。
iPhoneの背面にMagSafeでカチッと付ければカバンの中に放り込んでも外れず、裏側に隠されたカバーを折りたためばスタンドも作れちゃうモバイルバッテリー。
「外出にはこれさえ持っていけば最強じゃん?」と思い購入してみました。結論は…悪くはない!
重さ・バッテリーは軽量、充電速度は中級というモバイルバッテリーなので、気軽に持ち運んで“急がず空いた時間で充電”というスタイルで使いやすかったです。
つまり、当てはまらない人には……ということで正直にレビューしていきます!
Anker 622 Magnetic Battery (MagGo):概要
サイズ | 約 105 x 67 x 13 mm |
重さ | 約147g |
USB-C入力 | 5V = 2.4A (MAX 12W) |
USB-C出力 | 5V = 2.4A (MAX 12W) |
ワイヤレス出力 | USB-C出力(ワイヤレス入力には非対応) |
バッテリー容量 | 5000mAh |
『Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)』は、スタンドが搭載されているMagSafe対応のモバイルバッテリーです。
容量は5000mAhの軽量クラスで、iPhone 13~14シリーズなどは満充電(0→100%)できません。気軽に持ち運ぶのを目的とするタイプ。
有線・無線どちらでも使えますが有線時は入出力のMAXが12W。ワイヤレス時の出力は7.5Wなので、iPhone 12だと約3時間でMAXになるくらい。
カラーはホワイト・ブラック・ブルー・パープル・グリーンの5種類で、様々なスマホの色と合わせやすくなっています。
似たモデルで『Anker 633 Magnetic Battery』という製品もあるのですが、バッテリー容量が2倍になる代わりに0.5cmも本体が厚く・1.5倍も重くなってしまうので目的次第ですね。
外観:ほぼスマホ幅のコンパクトな充電器
まずはパッケージを開封していきます。
“Anker独自の新しい体験に注目したシリーズ”である「シリーズ6」が表紙に刻まれていました。
付属品はこちら。誰でも分かりやすいように書類が多いです。
- 取扱説明書
- クイックスタートガイド
- USB Typc-C to Cケーブル(60cm)
ケーブルは両側がTypc-C。長さは60cmで質感は少し硬めでした。
モバイルバッテリー本体にはワイヤレスで給電することができないので、必ずType-Cケーブルを使う必要があります。
ということで、外観はこんな感じ。
触り心地は意外にしっとりしていて、側面以外の全てが滑り止めのような質感です。
少し円で囲われている部分が充電・マグネット部分になっているので、逆向きでスマホに付けても意味がないです。スマホを横向きで使う時もマークのある方へ。
右側面にはUSB Type-Cポートが1つ付いています。改良前は下側にポートが付いていて、スタンド時だとケーブルが挿せなかったので使いやすくなりましたね。
下の側面にはボタンが1つあり、押すことでインジケーターが光ってバッテリー残量が確認できます。
ライトが5個あるように見えますが、一番手前(右)は接続確認などに使われるだけなので実質4個。1メモリごとに充電が25%残っていると分かります。
折りたたみ式スタンドは背面にペタッと磁力で畳まれていました。
裏側全てが磁石なわけではなく、“畳む時用の上部・スタンド用の中部”といった細い2列のみがマグネット内蔵になっています。
そしてスタンドにした状態がこちら。一切の角度調整はできず、スタンド自体を横向きで使ったりもできません。(デスクと垂直になるので)
磁力は強力なので、充電器はこのまんまスマホ自体を回転させて使います。
iPhone用のモバイルバッテリーという記載がありましたが、どのスマホを使っていてもMagSafe対応ではないケースだとカチッと付かないので注意。
『TORRAS UPRO Ostand』のようなケースで使うと、振ってもモバイルバッテリーが外れません。
重さは実測値で147.7g。コンパクトではありますが、バナナ一本分くらいの重さなので片手で持つとズシッときます。
iPhone元々の重さとも合わさって、重ねて手持ち充電するのは筋トレ級なのでカチッと付けてカバンに放り込むかスタンドで使うのがよさそうですね。
Anker 622 Magnetic Battery (MagGo):レビュー
『Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)』の使用感をレビューしていきます。
MagSafe対応でiPhoneを固定できる
充電部分がMagSafeに対応しているので、iPhoneをガッツリ固定できます。今や定番ですがやっぱり便利。
ただ「単にカチッと付くだけ」と思うかもしれませんが、持ちながら充電する時に2つを重ねようと必死になる必要がなく、カバンの中に放り込んでもスマホが外れません。
iPhoneを裸で使っている場合だと中磁力くらいの感覚ですが、MagSafe対応ケースで使うとiPhoneを振っても離れないほどの磁力なので安心感があります。
スタンド機能もあるので、スマホを横向きで浮かせられるほどの磁力で快適に使えました。
上側のマーク部分にだけ磁力があるので、スマホの位置を下げたりはできない部分には注意。
折りたたみ式スタンドが付いている
モバイルバッテリーの背面に折りたたみ式スタンドが付いているので、何かをしながらの充電ができます。(iPhoneのバッテリー寿命的には推奨しませんが)
小指ほどのスタンドが内蔵されているタイプではパタンッとすぐに倒れてしまったり、スマホを含めた重さを預けるには少し不安が募りますが、このスタンドは絶妙な角度と磁石のおかげで安全に使えます。
スタンド状態のモバイルバッテリーを強い力で押し付けても全く倒れなかったので、かなり調整し尽くされた角度なのでしょう。その代わりにスタンドの角度は調整できません。
磁力も十分なので、横向きのスマホをしっかりと固定してくれます。
ただ、スタンドが端っこまで付いているのでモバイルバッテリー自体を横に倒すことは不可能でした。(デスクと垂直になってよければ使える)
有線と無線の両方に対応している
有線とワイヤレス充電の両方に対応しているので、目的によって使い分けられます。
どうしてもスマホを使いながら充電したい時は12W出力の有線で使ったり、気楽にスタンド状態で動画を観ながらワイヤレス充電したり。
“有線の充電時に無線部分が出力しなくなる”というデメリットもあるのですが、よく言えば有線の充電時にもマグネットで安全にスマホを固定できます。
ただ、スタンド状態のままだとスマホ下のスペースが足りないので、スマホを横にするか寝かせて使うしかありません。
色々と可能性を見つけようとしましたが、やっぱりベストなのはカチッとスマホに付けて、移動中にカバンの中でワイヤレス充電してもらうのがいいですね。
Anker 622 Magnetic Battery (MagGo):気になるところ
『Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)』の気になる部分もレビューしていきます。
充電速度が少し遅い
おそらく皆が使うであろう、ワイヤレス充電時の速度が少し遅いです。
ワイヤレス充電時はMAX 7.5Wで、有線接続はMAX 12W(5V = 2.4A)ほど。無線でのんびり充電しているとiPhone 12が約3時間で0~100%になるくらいです。
人気ワイヤレス充電器『Anker PowerWave 10 Stand』の最大出力も7.5Wなどではありますが、『Belkin 2 in 1 MagSafe充電器』など15W出力の充電器も最近は増えてきているので少し残念。(比較対象がモバイルバッテリーじゃないけど)
のんびり充電するのが目的とはいえ、外出時の数十分・数%は大事なので物足りなさは正直感じましたね。
2台同時に充電できない
有線部分で充電を開始するとワイヤレス部分の出力が止まってしまうので、2台のデバイスを同時に充電することができません。
スマホにおいて“有線充電が優先される”という特徴はありますが、2台のデバイスを充電したい時もあるかと思うので少し残念。
実際に外でワイヤレスイヤホンとスマホを同時に充電したくなる時がたま~にありました。
その代わりにパススルー充電には対応していて、モバイルバッテリー自体を充電しながら、ワイヤレス接続でスマホを充電することはできます。
いざという時に友達とモバイルバッテリーを分け合うということもできないので、完全にお一人様用ですね。
iPhoneを約1台分しかフル充電できない
容量が5000mAhなので、iPhone 13~14シリーズなどはギリギリ満充電(0→100%)できません。それ以前のモデルだと1回充電できますが、前すぎるとMagSafeに対応してないというジレンマ。
外での充電に使った日は帰ってから“モバイルバッテリー自体も充電”しないと不安が残りますし、入力は有線にしか対応していない部分も含めて少々面倒だったり。
まずまずな容量なのですが、そもそものデザインが軽量・簡単な外出時に使う想定だと考えると十分な容量にも感じます。実際にモバイルバッテリーも空になってピンチ!なんてことはありませんでしたし。
外で重たいゲームアプリをフル稼働させたい場合は、「スマホの充電が約180%くらいある」と考えると少し心強いですね。
Anker 622 Magnetic Battery (MagGo):レビューまとめ

- MagSafe対応でiPhoneを固定できる
- 折りたたみ式スタンドが付いている
- 有線と無線の両方に対応している
- 充電速度が少し遅い
- 2台同時に充電できない
- iPhoneを約1台分しかフル充電できない
正直、外出時にスマホを“急いで充電したい人”にはおすすめしないです。有線充電にすれば1.6倍早い(12W)と言われても、それじゃあこのモバイルバッテリーの良さが全く出てませんし。
コンパクトなので常にカバンに入れておいて、休憩中や移動中にのんびりワイヤレス充電して「お~20%増えてるじゃん!」みたいな使い方が理想的かなと。
容量5000mAhクラスは、Anker公式でも“コンパクト”にジャンル分けされていました。
iPhoneのバッテリー(リチウムイオン電池)に負荷を与えないためにも、iPhoneを使いながら同時に充電することはなるべく避けたいので、少し放置気味に使うと安全・便利ですね!
どんな人におすすめ?
- iPhoneユーザー(MagSafe対応)
- 特に充電を急いでいない
- 手軽さを優先したい
- スタンドを活用したい
- 大手ブランドの安心できるモバイルバッテリーを使いたい
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