今回は、ゲーミングマウス「Razer Viper Ultimate』をレビューしていきます。
高性能・軽量のワイヤレスマウスとして「Logicool G PRO Wireless」と比較されることが多いViper Ultimate。
「GproWL(略)より軽くて使いやすい最強マウス」などと言われていますが、自分はそこまでじゃないと言いますか… 形状やクリック感が全く別物なので“上位互換”とはならないと思ってます。
無線・軽さで競ってるのは分かるけど、人によってかなり評価が変わりそう。
充電効率の計測を含め、人気のマウスと比較しながら様々なゲーミングマウスパッドでの使用感をレビューしましたので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです!
Razer Viper Ultimate:概要
モデル番号 | RZ01-03050100-R3A1 |
サイズ | 縦127 x 横66 x 高さ38mm |
重量 | 約74g |
ワイヤレス | Razer HyperSpeed |
センサー | Razer Focus+ |
解像度 | 100~20,000 DPI |
スイッチ | Razer オプティカルマウススイッチ(光学式) |
「Razer Viper Ultimate」はワイヤレス用のバッテリーが含まれているので少し重めになりがちですが、約74gという驚異的な軽さになっています。
本体カラーは、今回レビューしている「ブラック」の他に「Mercury White」「Quartz Pink」があり系3種類。(公式サイトには「Cyberpunk 2077 Edition」もあります。)
Razer オプティカルマウススイッチは光学式なので、応答時間 0.2ミリ秒に加えてチャタリング(1クリックで2回反応してしまったり)をしないという性能。
パーツが擦れないからチャタらないし、マウスの寿命も長くなる。
軽さだけではなく、他メーカーにはない工夫が施されているのが特徴的なマウスですね。
外観チェック:左右対称で万能
開封すると、マウス本体と充電ドックが現れました。
左右対称なデザインで、クリック部分の面積が広め。
中央に向かってくぼんでいるボディや、両側の掴む部分がしっかりとグリップになっているのが特徴的ですね。
少しベタつきは感じるけど、色々な持ち方の補助になってくれる。
両側にサイドボタンもあるので、どちらの利き手の人にも優しい設計になっています。そして使わない方のサイドボタンはギリギリ薬指の当たらない考えられた配置でした。
逆サイドを即座に使おうとするなら、「つかみ持ち・つまみ持ち」で支えにしている薬指の側面を押し付けることで1つは使えそうです。
ケーブルを挿し込む正面と、お尻の部分もチェック。
Viper Ultimateのお尻は元から色が付いているわけではなく、充電中・使用中にロゴが浮き出るようなデザインになってます。
重量は74gと言われていましたが、実際に測ってみると約75.6g。裏のフタ(約0.6g)を外すことで約75gになったり。
裏面にはUSBレシーバーを収納するスペースや、DPI変更ボタンと電源ボタンなどがあります。
マウスソール(白い滑る部分)は、4隅と中心にあるので計5つ。
かなり滑りの良いテフロン製のソールなので、ピタッと止める時に左右のグリップが役に立ちますね。
付属品:充電ドックは必須レベル
付属品はコチラです。
- 取り扱い説明書など
- Micro-USBケーブル
- 充電ドック
- USB無線レシーバー
USBレシーバーの初期位置はマウス裏の収納スペースでした。
そして大事なのは充電ドック。Micro-USBケーブルをドックの後ろ部分に挿し込むことで、マウスを乗せるだけで充電できるようになります。(磁力でカチッと簡単に乗る)
てっぺんの角部分にマウス自体のUSBレシーバーを挿し込む部分があるので、使うUSBポートは1つだけです。
値段を少し安くすることでマウス単品を買うこともできますが、ワイヤレスの欠点である充電面でのストレスがなくなってデザインも綺麗なので必須レベル。
充電ドック単品で購入しようとすると急に高くなってしまうので注意してください。
専用ソフト「Razer Synapse 3」
『https://www.razer.com/synapse-3』専用ソフトウェアはこちらのURLからダウンロードすることができます。
数分ほどでインストールできて、かなり使いやすいので入れておくと便利。
表示されているデバイスをクリックすると、それぞれのライトの色や光り方の設定や、マウスの様々なカスタマイズが可能。
上部のタブに「パフォーマンス」「ライティング」などがあるので、画面を切り替えてカスタマイズができました。
マウス裏にあるDPI変更ボタンを押すことで感度を変更することができますが、5ステージもあると使いづらいので800~1200など好みで2ステージくらいだけを設定しておくと便利。
ポーリングレートは初期値が1000で、[125・500・1000]の3段階から設定することが可能です。
ソフトを完全終了してもマウス感度の設定などは残ったまま使えるのですが、LEDライトの色は保存されない部分が少し残念でしたね。
Razer Viper Ultimate:レビュー
基本的な使用感は軽くて滑りが良いので、マウスの影響で手が疲れるといったことはまずありえないと感じました。
お尻が高いと、手がつりそうな感覚で疲れるけどコレは全く問題ない。
色々なゲーミングマウスパッドで使用しましたが、やっぱり「G640r」のようなクロスタイプがシンプルに使いやすかったです。
どの持ち方でも安定していて、左右のグリップは手汗をかいてもベタベタ気持ち悪くならずにしっかりと安定してくれました。
そしてデザイン面で少し気になったのは、グリップと他エリアの区切りがしっかりしてるのでゴミが入りやすいところですかね。
ただ他のマウスのようにただザラザラ加工してあったり、そもそも加工がないよりは素晴らしい配慮のグリップなので軽いマウスでも安心して使えてます。
持ち方による使いやすさの違い
普段はつかみ持ちをメインで使っているのですが、中央に向かってくぼんでいる形状やグリップなどのおかげか流れるような感覚で“つまみ”に移行したくなるほどつまみ持ちに適しているな~と思いました。
掴むと中央の「くぼみ感」が意外とある。
若干ですが尻下がり気味になっているので、手の感覚では見た目以上に薄さを感じますね。
そして気になるのが「かぶせ持ち」との相性。
他のゲーミングマウスと比べるとクリック部分が広くなっているのに加えて、少し付け根の部分がへこんだ空間の先から山なりに飛び出ているので…
手が小さめでかぶせ具合が足りなそうな場合、若干の誤クリックや使いづらさに注意が必要かもしれませんね。(あと背が低いので指のポジション次第では小指がマットを擦れる)
ただ「注意が必要」というだけで、平均的な手のサイズ(18cm)に近ければそこまで問題にならなそうな印象でもあります。
結局、どの持ち方でも使いやすい。
逆側のサイドボタンを活用するなら「つかみ・つまみ持ち」になってくると思いますが、マウスホイールやサイドボタンが浅めになっていて誤爆が起きづらくもあるので、好きな持ち方で問題なさそうです。
気になる人が多い「クリック感が微妙?」
「Razer オプティカルマウススイッチ」は応答時間が0.2ミリ秒で、チャタリングをしない光学式なので耐久性も7,000万回というトンデモ性能です。
ただ、使用感であちこちから「クリック感だけが惜しい」と言われているViper Ultimate。個人的にも本当にスイッチだけが気になります。
簡単に言うと…押し心地にメリハリがなく、バネで弾んでくれる感覚がないんですよね。
クリックも浅く、しっとり底まで押し込んだ後、ただ元に戻るといった感じ。
ですが、それでクリックの精度が悪くなったり、浅いから長押しが勝手に解除されるなんてことはありません。単純に使い心地と気持ち良さの問題です。
この言葉に逃げたくないけど、1番好きって人もいるし本当に「人それぞれ」
音は「カチカチ」というより「コトコト」に近い低めの音が響きます。
低めではありますが、音自体はまあまあするので、通話をするならマイクの位置などには少し注意が必要そうですね。
GproWLとの違い:軽さや形状
公式の表記している重量は74gで、実際に測ってみると“約75g”だったと外観の項目で書きました。
なのでよく比較されている「Logicool G PRO Wireless」の“裏フタを外した重量78g”と比べても「3gくらい誤差の範囲でしょ!」と思っていたのですが、いざ使うと感覚が結構違うんですよね。
- ただマウスを持ちあげるだけだと「GproWLの方が軽い」
- 実際に使って左右に大きく振ると「Viper Ultimateの方が軽い」
不思議なことに、複数の持ち方で試しても上記のように感じました。
単純にマウスの重さだけじゃなくて、薄さ・重心・材質の違いが影響してくる。
とにかく軽さ重視でマウスをブンブン振り回したい時は「Viper Ultimate」の方が快適だったり。
じゃあ結局、何を参考に選べばいいの? ということで「GproWL」との違いをまとめておくと以下の3つ。
- 少しでも薄めのマウスがいいか。
- マウス中央がくぼんでいるかどうか。
- 両側にグリップが付いているか。
ワイヤレスマウスなので、人によっては充電ドックの差も大きいかもしれませんね。
充電と使用時間を計測してみた
「10分間の充電で、5時間のワイヤレスプレイが可能です。」という公式の記載がAmazonの商品ページにありまして。それはちょっと盛ってない?と思ったので少し計測してみました。
まずは充電速度の確認。シンプルにUSBをパソコンと繋ぎ、充電ドックに乗せて放置して15分ごとに専用ソフト「Razer Synapse 3」で計測。
- 22:30 44%(ドックに装着)
- 22:45 50%(初動は遅め?)
- 23:00 62%(ここから+約12%)
- 23:15 75%
- 23:30 87%
1時間だけの計測ですが、こんな感じになりました。
なぜ10分ではなく15分で計測したかは分かりませんが、10分間の充電で約8%たまるという結果に。
ということは「10分充電した8%で、5時間ほど使用できれば問題ない」という計算になるので、それを踏まえて普段通りに使ってみました。
意地悪をせずにマウス側のライトをOFFにして、一度もマウスをスリープさせることなく使用。
結果は、なんと5時間で6%しか充電が減っていませんでした。
(どう見ても充電してないのに、充電中の表示になるバグは発生してるけど。)
1日中ゲームに使うとしても、10時間で12%の消費なので「1週間に1回の充電でも大丈夫」というのは本当みたいですね。
もちろん気になる「LEDライトを付けた状態」も次の日に計測してみましたが…
5時間で10%の消費でした。十分明るく見える「40/100」のスタティック(常時点灯)で試してこの減り方なので、かなり良い方ではないでしょうか。
5時間でライトオフとの差が4%だけなら結構抑えられてる。
言うても1週間に1回だった充電が2回になるくらいなので、この計測を踏まえて自分のスタイルにあった光り方で使うと良さそうです。
さらに席を外した時にマウスを充電ドックに乗せる癖を付ければ、充電は実質無限ですね。(?)
Razer Viper Ultimate:まとめ
- ワイヤレスマウスの中でも上位クラスの軽さ。
- 性能・耐久性は最高だけど人を選びそうなスイッチ。
- つかみ持ち・つまみ持ちに最適。
性能が良いのはもちろんですが「チャタリングをしない」というメリットは長い目で見ると、壊れにくいのでコスパが良いって意味でもありますよね。
やっぱり、このマウスを気に入るかどうかの基準はスイッチの押し心地かと思いますので「カチッと深さのあるクリック感は特に求めてないよ~」という方にぜひおすすめしたいです。
少し好みが分かれるけど、刺さる人にはぶっ刺さりそう。
ゲーミングマウス「Razer Viper Ultimate」のレビューでした。
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