Logicool G(ロジクール G)から「G PRO」が発売され、そこから良い部分を引き継ぎつつ約2年後に登場した「Logicool G PRO X」ゲーミングキーボード。
キースイッチが「Romer-G」ではなく「GXスイッチ」になり、軸を自由に交換できるという製品になっています。なので…
- 常に使うWASDキーなどは滑らかな赤軸
- 他の軽くストップが欲しいキーは青軸
上記のように別売りのGXスイッチをバラバラに付け替えて、自分好みのキーボードにカスタマイズできるようになっちゃいました。
お手軽に自作キーボード気分が楽しめる。もちろんキーを交換しなくてもめちゃくちゃ使いやすいよ。
様々なゲーミングキーボードと比較しながらレビューしましたので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
Logicool G PRO X キーボード:概要
型番 | G-PKB-002 |
サイズ | 横36.1cm x 縦15.3cm x 高さ3.4cm |
ケーブル | 長さ1.8m(着脱可) |
重量 | 980g |
バックライト | LIGHTSYNC RGB |
キースイッチ | GXスイッチ(3種類) |
コンパクトなテンキーレスサイズのゲーミングキーボード『Logicool G PRO X』。
この型番だとデフォルトの軸はGXクリッキー(青軸)のみになっていて、別売りのGXリニア(赤軸)、GXタクタイル(茶軸)などを購入することで別スイッチと交換できます。
キースイッチの付け替え機能が必要なければ、3種の軸がそれぞれ最初から付いている『G-PKB-002LN』という型番で、赤軸・青軸・茶軸を選ぶことも可能。
ひとまず、今回レビューする「青軸」の打鍵音を置いておきます。
付属品:着脱可能なケーブル
パッケージを開封して付属品はこのような感じ。
ふにゃふにゃと曲がりやすいケーブルなのでシンプルに使いやすいです。
長さ約1.8mのケーブルがあって着脱可能なのはありがたいですが、Type-Cではなかったり先端に角のようなパーツ(着脱不可能)が付いているので他デバイスには使いづらそうに見えますね。
何がとは言わないけど、切りやすそうな質感だなぁ。
黒い紙袋に入っているのはキーキャップを外す道具でした。
あまり見たことない形状ですが、軸を取り外せるキーボードになっているのでキーキャップとスイッチの両方に対応しているようですね。
そしてロジクール定番のGシールと、感謝のメッセージ。
貼る場所もなく捨てるのももったいないので、箱の中に戻すまでが開封です。
外観:シンプルでコンパクトなサイズ
『Logicool G PRO X』は全体的に滑らかな触り心地で上質、テンキーのないコンパクトなキーボードです。
キーキャップにかな表示はありませんが、指でどのキーを押してるかの確認がしやすいように上の方に印字がありました。
印字部分は印刷ではなく透明のパーツで構成されているので剥がれたりもしません。
サイズは横幅が約36cm、奥行きが15.3cmです。
高さは裏のチルトスタンドを立てていない状態で3.4cmほど。(底からキーの一番高い場所まで)
スタンドを立てると4.7cmほどになりました。
シンプルに使いやすい高さですが、パームレストを使う場合は2cmくらいものが丁度よく感じますね。
裏面のスタンドは中間部分を取り出すこともできるので、4度・8度といった2パターンの角度から使用可能。
裏面はロジクール定番の構造のようで『Logicool G610』などと同じ作りかなと。
スタンドだけでなく滑り止めが5ヶ所も付いているので、木のデスクでもバッチリ滑りませんね。
全体的にシンプルで上質なデザインに感じられました。
バックライト:LIGHT SYNC
『Logicool G PRO X』はUSBを挿した瞬間、カラフルな色が流れるように光りだします。
実物だとハッキリ分かりますが、発色が薄くなりがちな黄色・オレンジも色がハッキリとしていました。
ライトも初代からグレードアップしてる部分らしい。
キースイッチが外せるので直接ライトを確認してみましたが、かなりいい発色で眩しいくらいです。
今回はお気に入りの光り方を3種類だけ抜粋して紹介します。
『Sunstreak』
『SynchroCycles』
『BleepBloop』
上記の3種類を含めて光り方のパターンは16種類ほどありました。
他にも細かいキーごとの光り方、速度などが調整できるので自分好みのこだわったカスタマイズが楽しめそうですね。
デフォルトの軸が青軸のみ?
今回紹介している『キースイッチを付け替えできる型番』だと 赤軸・茶軸が使いたくても別売りのスイッチを購入するしかないんですよね。(GXリニア・GXタクタイル)
「付け替える機能が必要ない」という場合は3種類それぞれがデフォルトで搭載されている型番があるので、Amazonの場合はボタンを切り替えることで購入することができました。
- 『G-PKB-002LN』(赤軸)
- 『G-PKB-002CK』(青軸)
- 『G-PKB-002LoL』(茶軸 LoLモデル)
もちろんカッコイイけど、茶軸が強制的にLoLモデルになっちゃうのも少し気になるよね。
自分は全ての軸が気になっていたので他2種の軸も全て購入しましたが「青軸が使えるような環境じゃないけど、付け替えタイプが欲しい!」という人もいるかと思います。
シンプルに最初から3種類のスイッチから選べる付け替えタイプのキーボードを出していただければいいだけ(?)ですが、やっぱり難しい部分なのでしょうか。
正直「ごちゃごちゃ言わずにキーボードとキースイッチを両方買ってね!」という意思が伝わってきました。実際かなり使いやすくて楽しいんですけどね。
Logicool G PRO X キーボード:レビュー
まずは『Logicool G PRO X』で使われているGX青軸の性能をまとめてみました。
- アクチュエーションポイント:2.0mm
- キーストローク:4.0mm
- 平均押下圧:50gf
- タクタイル圧:60gf
タクタイル圧というのは青軸がカチッとなる(キーが反応する)のに必要な重量のことです。
実際に、大体のキーは沈むレベルの50gおもりを乗せてみてもキーは反応しません。
「タクタイル圧:60gf」というと重そうに見えますが、いざ使ってみると特別重いと思うことはなくサクサクとした押し心地なので、むしろどの軸よりも軽く感じるくらいで驚きます。
一般的な青軸(CHERRY MX Blue)が使用されている『Logicool G610』なども使っていますが、GX青軸の方が軽くて指への負担も少なく感じます。その分、打鍵音は軽くて高い音がするイメージ。
音の確認も含めて音ゲーのプレイ動画を撮ってみました。
リズムを取るために強めに押してしまうと、結構うるさめの高い音が響きますね。
ただ軽めのクリック感が気持ち良いから、ゲームでもかなり使いやすいぞ。
GX青軸に少し飽きたな~と思ったら、全部のキーを交換しなくてもゲームで使うキーだけを他軸に変えて気分転換できるのも楽しいです。
ささっと赤軸に変更してみたところ、正直ゲームは別売りの『GX赤軸』の方が完全に使いやすく感じました。
ただこのクオリティのキーボードで赤軸・茶軸をもう一台買おうとしたら1万円以上してしまうところを、追加で約6千円ほど払うだけでGX軸を使えると考えるとお得ですね。(?)
最後に付け替え関係なく使用面をまとめると「軽めの青軸が気になっていて、ゲームによく使う予定でコンパクトなキーボードを求めてる人」にドンピシャな性能かなと。
特に目立った欠点もなく、全体的にクオリティが高く、機能も充分ということで当然のように人気な理由が分かりました。
Logicool G PRO X キーボード:まとめ
- キースイッチが付け替え可能。
- 軽めでサクサクとしたGX青軸が使いやすい。
- LEDバックライトが綺麗に光る。
- デスクが広く使えるテンキーレスサイズ。
全体的に高級感があって、使用感・機能面も優れているゲーミングキーボード。
軸交換はめんどくさそうに見えますが、ゲームに使う場合はWASD周辺の使うキーだけを変えればいいので意外と簡単ですよ。
ただやっぱり高くなるし初期は青軸固定だから、交換不可の赤軸モデルもかなりおすすめ。
『Logicool G PRO X キーボード』のレビューでした。
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