この記事では「G-PKB-002用 交換スイッチ GX-TC」(GX茶軸)の交換手順&使用感をレビューしていきます!
今回紹介するのはゲーミングキーボード本体の「Logicool G PRO X」というより、そのキーボードに取り付けることができる「GX BROWN タクタイル」という別売りの軸です。
結論からまとめると「よく出回っているCHERRY MX BROWN(茶軸)より数値的な性能は優れているけど、少し重めでクセがある」といった感じでした。
そのようなスイッチの性能や交換作業を紹介していきますので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
GX BROWN タクタイル:特徴
まず「GX BROWN タクタイルスイッチ」を使うには、以下の3種類からキーボード本体を選ぶ必要があります。(執筆当時)
- デフォルトでGX青軸が付いていて、別売りの軸を付け替え可能な「G-PKB-002」
- デフォルトでGX茶軸が付いていて、スイッチを着脱できない「G-PKB-002LoL」
- 黒でガッシリとしてる「Logicool G512」や、白でカワイイ「Logicool G715」
今回紹介するのは、一番上の製品に取り付ける「G-PKB-002用 交換スイッチ GX-TC」です。
性能を簡単に比較するために、よく使用されている「CHERRY MX BROWN(茶軸)」と並べてみました。
軸の種類 | GXタクタイル 茶軸 | CHERRY MX 茶軸 |
---|---|---|
タイプ | タクタイル | タクタイル |
作動点 | 1.9mm | 2.0mm |
キーストローク | 4.0mm | 4.0mm |
タクタイル圧 | 60g | 55g |
耐久性 | 7,000万回 | 5,000万回 |
製品ページに「押下圧:50g」と記載されているのですが、茶軸の特徴である「少しクリック感がある部分(タクタイル圧)」を乗り越えるために60gの重さが必要になるので注意してください。
メジャーな茶軸と比べてタクタイル圧の差は5gだけと思うかもしれませんが、指で感じる重さは1gだけでも意外と分かります。
作動点に関しても、約0.1m浅くなっているだけで少し反応の良さを感じるので、タクタイル部分を超えた瞬間にキーが入力されると思っていただければと。
青軸ほどうるさいのは嫌だけど、クリック感が割と強めに欲しい人におすすめ。
GX茶軸の特徴をまとめると「入力の反応、打鍵音の静音性、耐久性が良くなったけど、少し重め」というイメージ。
耐久性もGX茶軸は7,000万回と多めなので、長く使えるという意味でコスパ十分なキースイッチですね。
GX BROWN タクタイル:スイッチ交換手順
それでは「Logicool G PRO X」のキースイッチを引き抜いて、「G-PKB-002用 交換スイッチ GX-TC」を取り付けていきます。
キーキャップを外す
まずはキーキャップを全て外していきます。
ちなみに使用する目的のゲームによっては、WASD周辺の使うキーだけを交換するのも全然ありですね。
キーキャップを元に戻す時に困らないように、キー配置をそのままにしておくと楽になります。
キーキャップを外すと軸が現れます。(自分の場合は以前に使っていたGX赤軸が装着されています)
付属品のキーキャップ外しが入りづらい場所があるのですが、そういったキーは指だけで外す方が簡単な場合もありました。
スペースキーとか片側からバキッといかないように注意。
ここまでの工程で約9分かかっています。
軸をキーボードから外す
※自分は電源を繋いだ状態で軸を外してしまいましたが、危険なのでキーボード本体からケーブルを抜いた状態で行ってください。
ここからの作業でやることは同じですが、付属のキーキャップ外しが使いづらかったので元々持っていた道具を使います。
硬めの道具を使うとヒョイヒョイ引き抜けました。
むりやり引き抜くのではなくスイッチのようなパーツがあるので、そこを強めに押しながら引きます。
好きな動画などを見ながら全スイッチの取り外し完了!
こちらの作業も10分ほど。
別の軸を取り付ける
今回はGX BROWNスイッチを取り付けていきます。
細い2つの穴に棒状のパーツを差し込むので、折れてしまわないように垂直に挿し込みます。
そして取り付けが完了しました!
意外と簡単で「ここかな?」と思った場所にハマってくれるので難なく付けることができました。
スペアが1つあったよ。
こちらの作業も9分ほど。
キーキャップを戻して完成
最後にキーキャップを元に戻して完成となります。
しっかり入れないとキーがバラバラに浮いてしまったので、ググっと強めに押し込みました。
最後の作業も意外と9分ほど。個人差はあるかと思いますがダラダラと40分ほどかかりましたね。。
自分は普段使いでも使う予定なので全て交換しましたが、FPSゲームだけに使う場合などはキーボード左側のキーを変えて終わりでもあるので、時間は軽く参考にしていただければと思います。
GX BROWN タクタイル:レビュー
「GX BROWN タクタイルの特徴」でも性能などはまとめましたが、率直な使用感もレビューしていきます。
少しこのスイッチの使用感からそれてしまう部分でもあるのですが、「GXクリッキー 青軸」や「GXリニア 赤軸」は平均より軽く滑らかな押し心地になっていてかなり使いやすいんです。
なので「じゃあこのGX茶軸も程よいくらいのタクタイル感に調整されてて使いやすいんだろうな~」と期待していたら、まさかの重さアップ調整がされていました。
タクタイル圧60gという数値を見れば分かる部分でもあるのですが、ゲーミング寄りのスイッチでまさか重くするとは思っていなかったので期待し過ぎてしまいましたね。
ただ、もちろん自分が変な期待を膨らませていただけで、頭をからっぽにして使ってみるとシンプルに使いやすかったです。ゲームでも狙った通り100%の精度で叩けています。
音ゲーでガンガン叩いてみると重さを感じづらく、指には若干のクリック感が伝わるだけで迫力がある音の割には繊細なパフォーマンスになっていました。
強く、速く叩かない普段使いの方が指に重さを感じやすいな~。
叩いた時のバネ音や低めのクリック音は正直かなり聞こえますが、静音性を意識してるな~という感覚も分かります。カンカンとうるさくない渋めの雑音のような。
あと「重い重い」言っていると誤解させてしまうかもしれませんが「クリック感が重っ!」という訳でなく、じわじわと指に疲れがくるタイプの重さです。
そんな感じで茶軸感が高まっているスイッチなので、元から茶軸が好きで、より強めのタクタイルを求めている方に特におすすめしたくなるキースイッチでした。
GX BROWN タクタイル:まとめ
- 茶軸好きにはハマりそうなタクタイル感。
- 使っているとじわじわ重さを感じてくる。
- カーンというバネ音が聞こえやすい。
- 迫力がある音の割には繊細なパフォーマンス。
勝手に期待し過ぎてレビューの方向性がズレてしまいましたが、とにかく「少しだけ平均よりタクタイル感が強くうるさめな茶軸」というのを想像していただければと思います。
様々な好みがあるとは思いますが「Logicool G PRO X」を買ったけど、思ってたより青軸の音がうるさくて早急にどちらかの軸に変えたいという場合は「GXリニア 赤軸」の方がおすすめです。(特にこだわりがない場合)
色々と言ったけど、時々無性に使いたくなる魅力はあった。
「G-PKB-002用 交換スイッチ GX-TC」(GX茶軸)の交換手順&使用感レビューでした。
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