赤軸のキーボードが好きで色々な種類を買い集めていたら、ついに「大当たり」を見つけちゃいました。
価格や本体のデザイン、LEDバックライトなども優れている「HyperX Alloy Origins Core RGB」。
ただ、何と言ってもこのキーボードのメインは以下のような「赤軸の不満」を感じさせないキースイッチなんですよね。
- 押し心地が「カシャッ」と擦れがち
- 赤軸なのに「滑らかさ」がどこか物足りない
- 打鍵感が良くても、結局バネの音が響いちゃう
心地の良いカタカタ音だけが聞こえる。「滑らかすぎる」部分には少し注意。
様々なゲーミングキーボードと比較しながらレビューしましたので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
HyperX Alloy Origins Core RGB:概要
型番 | HX-KB7RDX-JP |
サイズ | 横360 × 縦132 × 高さ35 mm |
ケーブル | Type-C(1.8m、着脱可) |
重量 | 1.1kg |
バックライト | RGBライティング |
キースイッチ | HyperX Red(赤軸)のみ |
耐久性 | キー押下 約8000万回 |
専用ソフト | HyperX NGenuity |
「HyperX Alloy Origins Core RGB」はHyperX独自のキースイッチ「HyperX Red」を搭載しているゲーミングキーボードです。
サイズは60%、65%、フルサイズ(100%)と、今回レビューしているテンキーレスサイズ(80%)の4種類から選択可能。
付属品などは特になく、着脱可能な1.8mほどのType-Cケーブルが入っていました。
外観:指紋の残りづらい上質なボディ
上質なキーボードの定番でもある航空機グレードのフルアルミボディ。触り心地はひんやりとしていて、指紋の残りにくい質感です。
プラスチック系と違ってかなり高級感がある。
裏もつるんとしたシンプルな作りになっていて、角度を調整するためのスタンドと滑り止めが付いていました。
ケーブルの接続部分は使用時から見てかなり右側寄りに付いているので、USBの場所によっては綺麗に見せる工夫が必要かもしれません。(Type-Cケーブルの長さは1.8m)
角度はデフォルトが3度で、スタンドを立てることによって7度、11度の二段階に変更することができます。
角度は4~8度あたりがメジャーな角度かなと思いますが、最大が11度という大胆な数値になっていました。横から見るとこのような感じ。
個人的には、むしろ8度より使いやすいと思いますし「綺麗な4の倍数ではなく奇数」という角度にも細かい調整を感じられますね。
ただ角度が調整できても手前側のキーが低い位置にあるので、パームレストなどを使う場合はうまくはまらない感じがありました。
自分は手首を机にぶつけながら一日中使っていても全く問題ありませんでしたが、普段使いで長時間使うのが不安な場合にはスタンドを畳んで角度を浅くすることでもケアできます。
細かい角度の調整や、デザインと触り心地なども含めてかなり上質に感じられるキーボードでした。
FNキー:多機能でライトの変更手段も豊富
「HyperX Alloy Origins Core RGB」はテンキーレスサイズなので、メディアコントロールボタンはありませんが「Fnキー」があるので様々な機能を簡単に操作できます。
基本操作は「FN」キー + 「F〇」キーで起動。
そしてRGBバックライトのカスタマイズが使いやすく綺麗に光るので簡単に紹介していきます。(画質が悪くなっちゃいましたが…。)
▼ 「FN」+「F1」がデフォルトの光り方です。カラフルな光が右に流れていきますね。
▼ 「FN」+「F2」でキー全体が同じ色でカラフルに光り変わっていきます。
▼ 「FN」+「F3」は押したキーから正面にかけて、ランダムな色の波動が飛んでいくイメージ。
こんな感じでかなり綺麗でした。部屋の電気が明るくてもライトが負けてませんね。
そして明るさを調整したい場合は、「FN」+「矢印キーの上下」で調整できたり。
明るさは4段階の調節ができたりと、ここまでソフトウェアを使わずに簡単に操作ができました。
もちろんメディアなどの再生/停止や音量を調整することも可能。
開いていないウィンドウで流している動画もパッと操作することができるので、ゲームだけじゃなく普段使いでも大活躍です。(Chromeなど対応ブラウザの場合)
キースイッチ:HyperX Redについて
軸の種類 | HyperX Red 赤軸 | CHERRY MX 赤軸 |
---|---|---|
タイプ | リニア | リニア |
作動点 | 1.8mm | 2.0mm |
キーストローク | 3.8mm | 4.0mm |
押下圧 | 45g | 45g |
耐久性 | 8,000万回 | 5,000万回 |
「HyperX Alloy Origins Core RGB」で採用されているキースイッチは「HyperX Red」という独自で作られた赤軸です。
簡単な表に一番メジャーな赤軸と並べてみましたが、それぞれの数値が0.2mmほど短くなっていたりと細かく調整されていることが分かります。
数値では分からない打鍵音については動画をチェックしていただければと思いますが、心地いいカタカタという音が響いて雑音やバネ音はありませんね。
押下圧は45gで平均値と同じくらいの重さになりますが、実際に使う感覚では滑らかさなども合わさり「HyperX Red」の方が軽く感じたりもします。
ただ、その軽く滑らかな押し心地や、作動点の浅さから少し誤入力をしてしまいやすいスイッチではあるので「初めての赤軸で少し不安かも」という方にはおすすめできません。
他の赤軸でもここまで滑らかなのはない。
既に赤軸の使い心地を知っていて、滑らかさや雑音の無さを求めている方には心からおすすめできるキースイッチ(キーボード)です。
HyperX Alloy Origins Core RGB レビュー
シンプルにこのキーボードを使った瞬間「滑らかすぎるだろ!!」と驚いちゃいました。滑らかすぎるだろ。
同じ赤軸でもたくさんの別製品を使っていますが、今回の「HyperX Alloy Origins Core RGB」が一番滑らかです。そして「雑音がない」という意味でも静か。
いくら打鍵感がよくても「カーン」と響いてしまうメカニカルスイッチ特有の底打ち音やバネ音がせず、むしろ「底まで叩いた時のコトコト音」を楽しめる気持ち良さ。
そしてデメリット部分としてもあげるくらいなので「反応の良さ・速度」はバッチリでした。音ゲーでも100%の精度で叩けてます。
耐久性も優秀で約8000万回ほど叩けるようです。CHERRY MX製が約5000万回なので約1.6倍も寿命が長いというコスパ面でも優秀。
強いて言うなら、心地いい底打ち音ですが「その音自体が少し大きめ」といったところでしょうか(打鍵音は前項目へ)。
普段から赤軸を使っている方で「赤軸は滑らかだって分かるけど、結局カシャカシャとしたメカニカル感がちょっとなぁ……」という人には100%合うと断言できます、ゼッタイ。
なので逆に「滑らかすぎる」という表現を聞いて少し不安に感じる人には「GXリニア」(ロジクール製)のようなシンプル寄りの優れた赤軸がおすすめ。
普段から誤入力が気になるならちょっと注意だね。むしろ矯正するのに使ってほしいけど。
トータルの使用感では、性能が当然のように良いので「本体のスベスベとした触り心地」や「打鍵の気持ち良さ」の印象が強かったです。Fnキーが搭載されているので機能面もバッチリ。
RGBバックライトやデザイン、使用感・価格面なども含めて優秀なゲーミングキーボードでした。
HyperX Alloy Origins Core RGB:まとめ
- 「HyperX Red」の押し心地、静音性が素晴らしい
- 全体的に滑らかで上質な触り心地
- 誤入力のしやすさには注意
- テンキーレス&コード着脱可能なので、片付けもコンパクト(サイズは選べる)
使い心地だけじゃなく全体的な触り心地や、ライトが綺麗な部分も含めてかなり優秀なゲーミングキーボード。
何よりメカニカルスイッチで響きがちなバネの音が全くと言っていいほど聞こえないので、集中力が途切れることなくゲームや作業に入り込めますね。
こういう「当たり」がたま~にあるから散財がやめられん。
『HyperX Alloy Origins Core RGB』のレビューでした。
コメント