今回は「メカニカルスイッチ赤軸の特徴」&「赤軸のゲーミングキーボードおすすめ5選」を紹介していきます。
『赤軸』といってもメーカーごとに出している独自のキースイッチや、ゲーミングキーボード本体の材質・構造によってもタイプ音にかなりの違いがあるんですよね。

ということで、記事をザックリとまとめると以下の内容になっています。
様々な赤軸のゲーミングキーボードを使用してきて、おすすめしたい物のみを厳選しましたので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです!
赤軸ゲーミングキーボード:特徴・種類
まず『赤軸』がどんな性能なのかを知るうえで、「メカニカルスイッチ」にどんな種類があるのかを簡単にまとめると以下の3タイプになります。
- リニア(クリック感がなく滑らか)
- タクタイル(少しクリック感がある)
- クリッキー(しっかりとしたクリック感)
両極端にある赤軸(リニア)と青軸(クリッキー)のGIF画像を添えておきますが、単純にパーツや動き方に大きな違いがあるんです。


【関連記事】メカニカルキーボードの軸ってなに?
そして赤軸は「リニアタイプ」で、クリック感がなく滑らか・静かなキースイッチ。
普段使いやゲームでも使いやすく万能なスイッチなので、好きな軸ランキングなどを見かける度に1位だったり大体上位に食い込んでいますね。

赤軸は良くも悪くもクセがなくて使いやすい。
赤軸の作動点(キーを押し込んでから入力されるポイント)は大体1.8~2.0mm付近に設定されていて、押し始めから底まで止まることがないので連打などに向いているスイッチです。
ただその滑らかさのおかげで、全体的な軸の中では誤入力をしやすいスイッチでもあります。
「赤軸を使ったことはないけど自分は誤入力が気になるかも…」といった方は少しクリック感(ストッパー)のある茶軸・青軸あたりのキーボードを先にチェックしてみるのもいいかもしれませんね。
赤軸の打鍵音について
基本的にメカニカルスイッチの中では、赤軸は静音性が高いタイプとなっています。
ただ、キーボード全体でみると『メカニカルスイッチ』という時点で、バネなどのパーツや底まで叩いた時の音が大きいので静かだと言い切れるレベルではありません。
同じリニアタイプの中だと『ピンク軸』という静音性に特化したスイッチにすることでようやく「静か」と言えるレベルかなと思いますね。

赤軸の中でも様々な種類があるので本当に静かな物もありますし、当然キーボード本体の構造によっても打鍵音は変わってくるのが奥深いところでもありますが。
基本的に万能なスイッチなので静音リングなどの効果も大きかったりと、使いやすいことは間違いない万人におすすめできるキースイッチです。
赤軸の打鍵音について解説した記事もありますので、おすすめのキーボードよりまずは知識を入れておきたいという方は、下記もぜひチェックしてみてください。

赤軸ゲーミングキーボード:おすすめ5選
色々な赤軸のゲーミングキーボードを使ってきて「これはおすすめしたい!」と感じたものをまとめました。
ここまで紹介した赤軸の打鍵音についてや、シンプルに使用感・コスパを考慮しつつ筆者がたくさんのゲーミングキーボードを使って厳選しましたので参考にしていただけると嬉しいです。
おすすめの赤軸ゲーミングキーボード
- 『HyperX Alloy Origins Core』★1位
静音性の高い滑らかな赤軸。バネなどの雑音が全く聞こえない。
- 『Logicool G913』★2位
多機能・高性能・超静音の薄型キーボード。有線か無線か、テンキーがありかなしか選べるのも強み。
- 『Logicool G PRO X』★3位
王道であり、まさに万能といった使用感。軸の交換も楽しめるキーボード。
- 『e元素 ゲーミングキーボード』
低価格でありながらメカニカルスイッチ採用。コンパクトなのにしっかり多機能。
- 『FILCO Majestouch Stingray』
通常のスイッチよりキーが薄くなっていて、反応や長押しからの復帰が速くゲームとの相性が最高。
上から順番に紹介していきます!
紹介しているキーボードは全て個別のレビュー記事がありますので、詳しく知りたいと思った方はぜひ別記事もチェックしていただけると嬉しいです。
HyperX Alloy Origins Core

『HyperX Alloy Origins Core』いきなりですが赤軸のキーボードで1番おすすめです。
打鍵時にパーツの擦れ感や雑音が一切ないレベルで、シンプルなCHERRY MXの赤軸を触ったことある人なら今まで使っていた「滑らか」という言葉の概念が変わるレベルだと思いました。

押下圧は約45gになっていて、指に伝わる重さはよく出回っているCHERRY MXと同じくらいのちょうどいい重量。
ただ「やっぱりこのHyperX Redの方がいいよな~」と感じさせてくれる部分は、押す時の滑らかさだけじゃなくキーを押した後に軽く・早く跳ね返してくれる意味での滑らかさもあるんですよね。

そして赤軸はクリック感がなく静かですが、どうしても「カーン…、コーン…」といったバネの音は聞こえてしまうもの。
ですが、このキーボードは耳を本体に近づけても全くと言っていいほどバネの音が聞こえません。
他のキーボードだと気になるようなバネ音はないですが、キーを底まで叩いた時のカタカタ・トコトコ音はもちろん聞こえます。(打鍵感・音は気持ち良い)

バックライトもかなり綺麗に光ったり、コンパクトでありながらFnキーなども搭載されていて機能面もバッチリ。
気になる部分をあげるなら、少し汗をかいた後の指紋が残りやすかったり、それこそ滑らか過ぎるといったところでしょうか。
ここまでの文を読んで特に欠点を感じなかった方は騙されたと思ってぜひ使ってみてほしいです。”滑らか過ぎる”という部分が気になる方はシンプルにロジクールをおすすめします。
▼ HyperX Alloy Origins Coreのレビューはこちら

Logicool G913

Logicool(ロジクール)の『G913』です。
『GL リニア』というキースイッチが採用されていて、一般的な赤軸と比べるとかなり平べったい構造なのが特徴ですね。

こんなに薄くてもノートパソコンのようなペチッとした感触ではなく、滑らかな赤軸感はしっかり指に伝わります。
そしてスイッチだけじゃなく、ゲーミングキーボード本体を比べてみてもダントツの薄さ。

この薄さは打鍵音に関してもプラスに働いていて、バネの形状が違ったりそもそもストロークが短いのでカーンと響くバネの音がなくて静かなんですよね。

押したときの重さは50gになっていますが、この薄さのおかげか45gのキースイッチより軽く感じるレベル。
ゆっくりと押すと「確かに…!?」と重さが分かるんですけど、叩きだすとスカスカに感じる面白いスイッチです。
無線についても問題なく、音ゲーや対戦ゲームなどの速度や安定性がとても重要なゲームでも全く途切れることのない性能にも驚きました。ワイヤレスのレシーバーは割と離れててもOK。
充電が15%以下になるとライトが赤くなるので、たまに有線キーボードとして充電しながら使えばいいだけなのも快適です。
少し気になる部分としては値段が高い、サイズが大きいという点がありますが、一応避ける方法もあったり。
- 有線になってもいいから安めで! →『Logicool G813』
- もう少しコンパクトにして! →『Logicool G913 TKL(テンキーレス)』
とても高性能なゲーミングキーボードでありつつも悩みに合わせて上記のような選び方もできちゃうので、ぜひチェックしてみてくださいね。

Logicool G PRO X

Logicool(ロジクール)の『G PRO X』です。
全体的に欠点がなく、まさに万能といった使い心地のキースイッチ『GX RED』を採用しているのが特徴です。

使った感じは『Cherry MX Red』と近いのですが、静音性(バネ音・底まで叩いた時の音)や指にかかる圧などがこのGX REDの方が上位互換に感じます。
ただ少し気になる部分がありまして、このGX REDスイッチを使うには以下の2種類からキーボード本体を選ぶ必要があるんですよね。
・初期ではGX青軸が付いていて、別売りのスイッチを付け替える必要がある『G-PKB-002』
・初期でGX赤軸が付いているけど、スイッチを着脱できない『G-PKB-002LN』
(後は同じスイッチなら『Logicool G512』もありますが少しゴツくなる)
ちなみに自分は入れ替えタイプの本体とスイッチ3種類全部を買って、気分やゲームごとに付け替えていますが結構楽しいですよ!

手間もお金も多くかかりますが自作キーボードを作ってる気分になれたり、ゲームでよく使う左側のキーだけを赤軸に変更してごまかせたりと細かいカスタマイズもできますね。

GX赤軸は入力するのに必要な重さが50gと若干重めなのですが、滑らかさ・指を返してくれる圧がちょうど良いので全く重く感じません。
連打もしやすく反応も良いので、ゲームでめちゃくちゃ使いやすいです。
滑らか過ぎるスイッチよりもシンプル寄りで万能なスイッチを求めてる人におすすめのキーボードでした。
そして途中では軸を取り外す前提で紹介してきましたが、もちろんデフォルトで付いているGX青軸も使えるので2倍楽しめますよ。(GXは少し軽めでサクサク気持ち良い青軸です!)
あと最後にもう一度リンクをまとめておきます。
・軸を付け替えるタイプの『G-PKB-002』
・別売りの付け替え用スイッチ『GX赤軸』
・最初からGX赤軸が付いている『G-PKB-002LN』

e元素 ゲーミングキーボード
ちらほら話題になっている『e元素』のゲーミングキーボード。
高級キーボードの価格の半額以下クラスにもかかわらず、きちんとメカニカルスイッチが採用されているのが特徴です。
『Outemu』の赤軸はあまり聞きなじみがないかもしれませんが、良く出回っている『CHERRY MX』のスイッチと比べるとこちらの方が滑らかさ・静音性が勝っていて使いやすいと思います。
使用感の良さだけではなく、キーボード側から設定できるLEDバックライトの質もかなり良くて「なんでこんなに安いの?」とマジで疑問なレベルでした。
コンパクトになっている分キーボードの右側1列に特殊なキーが搭載されているので、人によって慣れが必要な部分はありますがゲームによく使う場合は問題なさそうかと。
今回紹介している中では一番低価格にもかかわらず高価なものと同じ、もしくはそれ以上の機能を搭載していて、シンプルにOutemu赤軸が使いやすいといったコスパが高めのゲーミングキーボードです。

FILCO Majestouch Stingray
FILCO(フィルコ)の『Majestouch Stingray』です。
どうしても紹介したかったのですが、コチラだけゲーミングキーボードではありません。(でもゲームには本当に最適ですし光らないというだけで機能は同レベル)

キースイッチは『MX LowProfile Red』が採用されていて、スイッチだけで見ると前に紹介した薄型のG913より作動点(アクチュエーションポイント)が浅くなっていて高反応。
『Low Profire Red』は低背赤軸と言われていて、大体よく使われている赤軸の70%ほどの高さのキースイッチだったりします。

G913ほどではありませんが、こちらも薄型メカニカルキーボードの部類に入るかなと。
そして作動点が1.2mmというのは反応が早いことで定評のある「銀軸」と同じほどの浅さですが、押し心地が少し硬いので誤入力が起きづらいという、まさに良いとこ取りの銀軸のようなスイッチ。

「よく使われている赤軸の70%ほどの高さ」だと言いましたが、浅い分キーの長押しから離したときの反応も速いといったメリットもあるんです。
性能だけでなく押したときに少しザラッとする感覚と、薄いキーをシュコシュコと押す感じが気持ち良いので好きな人にはたまらない感じ。
正直、最初は「え、使いづらくね?」と思っていましたが、使えば使うほど手に馴染むおすすめのメカニカルキーボードです。
▼ FILCO Majestouch Stingrayのレビューはこちら

赤軸ゲーミングキーボード:まとめ

- クリック感がなく、滑らかで使いやすい赤軸。
- 基本的に静音性が高く、どのようなシーンでも万能。
- 最初の1台で迷ったら赤軸のキーボードがおすすめ。
紹介したモノ以外にも様々な種類の赤軸がありますが、自分やゲーマーたちがよく使っているスイッチに絞ってまとめました。
軸は表記上だと「押下圧:45g」とか書いてありますが実際に使ってみないと分からなかったりするので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです!

「メカニカルスイッチ赤軸の特徴」&「赤軸ゲーミングキーボードおすすめ5選」の紹介でした。
今回紹介した赤軸ゲーミングキーボード
- 『HyperX Alloy Origins Core』★1位
静音性の高い滑らかな赤軸。バネなどの雑音が全く聞こえない。
- 『Logicool G913』★2位
多機能・高性能・超静音の薄型キーボード。有線か無線か、テンキーがありかなしか選べるのも強み。
- 『Logicool G PRO X』★3位
王道であり、まさに万能といった使用感。軸の交換も楽しめるキーボード。
- 『e元素 ゲーミングキーボード』
低価格でありながらメカニカルスイッチ採用。コンパクトなのにしっかり多機能。
- 『FILCO Majestouch Stingray』
通常のスイッチよりキーが薄くなっていて、反応や長押しからの復帰が速くゲームとの相性が最高。







なんでもありのコメント欄
コメント一覧 (3件)
質問なのですがHyperX alloy origins coreとGPRO Xはどちらを購入したほうがよいでしょうか?
おすすめは『HyperX alloy origins core』です!
そちらの2択でなくても個人的に赤軸では1位かなと思ってます。
ただ「とても軽く滑らか過ぎる」という、人によってはデメリットにもなりえる部分をどう捉えるかだと思います。
割とシンプル寄りなキーボードを求めていて、倍近い値段(別売り赤軸を買う場合)でも問題ないのであれば『G PRO X』の優先度が高いかもしれませんね。
「とても滑らかな押し心地」と聞いて特に問題を感じなければ『HyperX alloy origins core』がおすすめです。
返信ありがとうございます
マサヤさんのお答えを参考にして購入をすることにします。迅速な返答ありがとうございました!