この記事では「キーボードを選ぶ際に注意するべきポイント」「PC音ゲーにおすすめのキーボード3選」を紹介していきます。
実はおすすめされているゲーミングキーボードの上位の物を使ってみても「ゲームごとに押し方が違い過ぎて音ゲーだと使いづらいな…」ってことが結構あるんですよね。
ということで、音ゲーに重要な要素をまとめてみると以下の3点になりました。
- キーの反応速度
- 複数キーの同時押し
- 縦連などの押し心地(指への吸い付き、一定のリズムで指を進められるか)
上記の要素を意識しつつ日課の音ゲーをやりながらキーボードの使用感を確かめましたので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
※ 筆者のPC音ゲープレイ状況
まずお前は誰やねんということで、音ゲーは色々な種類を触っていてDJMAXのプレイ時間はまだ約360時間ほど。
Steam実績はめちゃくちゃ難しいミッション系や、ぼっちには不可能なマルチ実績以外は全部取ってみたり。
全キーのどれも難易度は(15中)14レベルをフルコンできるくらいで、忙しい曲は精度100%を取るのはまだ難しそうです。
Muse Dashも遊んでいて全実績解除してみたり。
正直上手くはありませんが、精度を上げようと試行錯誤しながら数日おきにキーボードを変えたりベストを探しながらSteamの音ゲーをメインに遊んでます。
『DJMAX RESPECT V』(王道。チュウニズム・Muse Dashコラボもあり)
『Muse Dash』(曲のチョイスがいい)
『MUSYNX』(課金パックに良曲あり)
『osu!』(キーボード使用がおすすめ)
『シクスターゲート・スタートレール』(キー数が奇数だったり、曲中にレーン変動されるけど慣れると楽しい)
『東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロスト』(全国民ウィッシュリスト待機!)
音ゲーに適したキーボードの選び方
音ゲーに適したキーボードを選ぶうえで、頭に入れておいた方がいいポイントをザックリとまとめました。
こちらの3点を上から順番に解説していきます。
様々なキースイッチの違い
当然どのキースイッチでも叩けないなんてことはありませんが、反応速度や押し心地でかなりの違いがあります。
今回はメカニカルキーボードの軸(キースイッチ)を中心におすすめを選んでいるので、その他のパンタグラフ・メンブレン系は入っていません。
そしてメカニカルスイッチの中でも、ザックリと3種類のタイプに分かれていたりします。
- リニア:クリック感がなく滑らか。
- タクタイル:若干のクリック感。
- クリッキー:カチカチとしたクリック感。
さらに分類すると、もうめちゃくちゃな種類になってしまうので省略しますが…
難しく考えずに上記の画像にまとめた特徴を簡単に知ったうえで、おすすめを見ていただければと思います。
基本的に音ゲーで使用者数の多い軸はリニアタイプ(赤軸・銀軸)になりますね。
キーの同時押し(キーロールオーバー)
音ゲーではかなり重要になってくるのが「複数キーの同時押し」です。
メカニカルキーボードだと高価な物ばかりなので、しっかりとした構造でキーロールオーバー(複数キーの同時押し)が対応されていますが…
メカニカルではないキーボードや安物のメカニカルキーボードを選ぶと同時押しに反応しなかったりブレることがあります。
DJMAXだと8keyまで入力があったりするから大事な部分。
なのでキーボードの購入時には、「〇(8以上の数字)キーロールオーバー」や「N(全て)キーロールオーバー」という記載があるものをおすすめします。
正直お値段の高めの物を使う場合は気にしなくても良い要素なのですが、安心して超複数のキーを同時押ししたい場合には「PS/2アダプタ」を使用することで全てのキーを同時押しすることも可能。
今回紹介しているキーボードでも「FILCO」というメーカーの物だと付属品で付いてくることが多いです。(全てかも?)
いくらタイミングよくキーを叩いても、反応がブレるときは少しキーボードを疑ってみてくださいね。
今回のおすすめには(メカニカルスイッチではないので)入れていませんが、全キー同時押し可能・低価格・押し心地が良いという三拍子の揃った… ビット・トレード・ワンのキーボードもおすすめの1つです。
キーボードの角度
そして、意外と大事なのがキーボードの角度です。
ほとんどのキーボードは元からスタンドが付いていると思いますが、角度が1段階で音ゲー的には手首と相性が悪かったり、連打がしづらい角度だったり。
そういった場合はキーボードスタンドを検討するのも効果ありです。
どのキーボードにも大体同じような角度を付けることができるので、複数のキーボードを使っていても角度に差が生まれづらかったりする平らなキーボードをサポートしてくれますね。
<左:未使用 右:使用>
叩き方のフォームによっては角度が付きすぎると叩きづらくなることもあるので、何か適当な物をキーボードの下に引いて角度を確認してみるのもおすすめです。
PC音ゲーにおすすめのメカニカルキーボード
それではPC音ゲーにおすすめのメカニカルキーボード3選を紹介していきます。
- 『GAMO2 K28』
左右対称で押しやすいキー配置になっている音ゲー特化のキーボード。 - 『FILCO Majestouch Stingray』
通常の70%サイズなので指が素早く動かせる。縦連との相性が抜群な低背赤軸。 - 『FILCO Majestouch2 Tenkeyless S』
静音性の高いピンク軸を採用。音を気にせず全力で叩けるキーボード。
GAMO2 K28
知る人ぞ知る音ゲー用キーボード(コントローラー)GAMO2 K28。Amazonなどには売っておらずGAMO2のオンラインショップで購入できます。
キーの配置を見て分かる通り全てのキーが左右対称になっていて、まさに音ゲー用といったデザイン。
自分の購入時だとキースイッチはKailh製の赤軸・茶軸の2種類から選ぶことができたので赤軸にしました。
K28に元々付けられていたキーキャップはザラザラなのに汗で滑りやすい質感だったので別の物と付け替えて使ってますね。
「PCソフトを使わずに本体だけでキーを設定できる機能」は便利であり面倒でもありますが、それ以外はシンプルに使いやすく打鍵も良い感じ。
もちろん、これを使うだけですぐに音ゲーが上手くなるというものではありません。多めのキーを扱う音ゲーで下にある2連スペースキーを親指で押したい方におすすめのキーボードです。
DJMAXの8キーを左右対称で叩くためだけに買った。
公式のオンラインショップはこちら。(PC・PS4・Switchなどの設定方法はこちら。)
FILCO Majestouch Stingray
普通の赤軸より薄めの低背赤軸が採用されているFILCOの『Majestouch Stingray』です。
まずシンプルに性能をまとめますと、よく出回っている普通の「CherryMX 赤軸」はキーの長さ(ストローク)が4mmほどで低背赤軸は3.2mmという短さ。
これが絶妙に薄すぎず深くも感じない長さなので音ゲーでの縦連が追いつきやすく、キーの深さや滑らかさにもたつくことがなくなります。
作動点(キーを押し込んでから反応する部分)も通常の2mmより大幅に浅い1.2mmとなっているのですが、音ゲーにおいてはどうせ底までバチッと叩くのでストロークの方が重要かなと。
「そんだけ浅いと誤入力しちゃいそう」と思うかもしれませんが、押し心地が少しだけ硬めになっていてむしろ普通の赤軸より誤入力しづらいです。指をキーに置いていても大丈夫なレベルです。
自分の腕前では上級者の方にアドバイスできることなど当然ありませんが「高難度曲で指は動かせてるけどキーボードが追いついてくれない」という方に一度『低背赤軸』を試して欲しいとだけは言えます。
テンキー付きのフルサイズも選べるので是非チェックしてみてください。
FILCO Majestouch2 Tenkeyless S
赤軸などと同じリニアタイプのピンク軸(静音赤軸)を採用しているFILCOのキーボード『Majestouch2 Tenkeyless S』です。
音ゲーの性質上、リズムに合わせて正確に叩こうとすると打鍵音がかなり大きくなってしまいます。
定番のリニアタイプを使ったとしても滑らかではありますが、底を叩いた時のカンッという音は響きがち。
家族からの苦情が来るパターンもあれば、音が大きくなるのを恐れて打鍵が弱くなってしまうなんてこともあるかと思います。
そういった悩みから解放されるために静音タイプであるピンク軸のキーボードを選ぶのも、音ゲーを楽しむうえで大事な要素です。(ピンポイントな方向けですが)
ちなみに自分はピンク軸を多めに使っていましたが、先ほど紹介した「Majestouch Stingray」を使うために部屋のドアを遮音・防音加工したりと外部側を工夫するのもありでした。
デザイン面は正直シンプルなピンク軸のキーボードなので、ゲーミング系が欲しい場合は『Varmilo(アミロ)』シリーズなどを「ふもっふのお店」から探すのもいいかもしれません。
キースイッチの種類としては赤軸などと同じで滑らかなリニアタイプになっているので音ゲー向きの打鍵感ですよ。
DJMAXの8Bをプレイする予定ならテンキーは必要
『DJMAX RESPECT V』に限った話ではありませんが、メインキーを人差し指~薬指で叩いて、親指でサブキーを叩くような音ゲーがあります。
そういった場合に普通なテンキーレスキーボードなどを使っていると、そもそも自然に叩ける場所にキーがなかったり「かな変換」などのゲーム内で登録できないキーなどが邪魔をしてくる問題もあったり。
ですが、フルサイズキーボードの場合は左手の親指はSpaceキー、右手の親指はテンキー部分の「0」(少し横に大きくなっている)を使うことで問題なく叩くことができます。
音ゲーをやっている方を探して参考にしているのですが、テンキーが付いている銀軸コルセアを使用している方もいました。
레밀레기(REMILIA)さんという方はDJMAXをプレイ時に4~6キーの場合はキーボードの左側のみ、8キーの場合は右側のテンキーも使うといったフルサイズ定番のプレイスタイル。
※DJMAXで新曲が出る度に最高難易度をすぐにPERFECT PLAY(精度100%クリア)したり、 ノスタルジアの2018 KACで優勝されている方です。
FPSなどのゲームでフルサイズのキーボードは大きすぎるので少し煙たがられていますが、音ゲーでキーボードを選ぶ際にはテンキーがある物も普通にありということを伝えたいです。
ガチで音ゲーをやるつもりで8キーの難易度に手を出すことも考えているなら、最初からフルサイズのキーボードを選択肢に入れておくのが良いと思います。
今回おすすめしてるテンキーレスキーボードは、ちゃんとフルサイズも選べる。
PC音ゲーにおすすめのメカニカルキーボード:まとめ
- キーボードの同時押し数(キーロールオーバー)は要チェック。
- プレイする予定のキー数が多め(全指使うくらい)ならフルサイズキーボードか『K28』がおすすめ。
- 『薄型』『静音性の高さ』などの視点からキーボードを選ぶのもあり。
一応ですがキーボードは安い買い物ではないので「普段使いの使いやすさ」なども加味して選んでみました。GAMO2 K28については約2万円するゲーム専用のコントローラーと考えるとコスパは怪しめですかね……。
スペースキーが2つあるような唯一無二のデザインに音ゲー心がワクワクするなら買いかなと。
正直、キーボードに十分な機能さえ揃っていれば実力でどうにかなる要素が多すぎるので、相性の悪すぎる軸さえ選んでなければ全く問題がなかったりします。
音ゲーが上手い人のプレイ動画を見ても、使ってるキーボードが皆違ったり。
ということで、使っていて特に良い変化もたらした薄型・静音スイッチ・音ゲー特化キーボードを紹介してみました。皆さんがPC音ゲーに使うメカニカルキーボード選びの参考になれば嬉しいです。
音ゲーにおすすめのキーボード3選
- 『GAMO2 K28』
左右対称で押しやすいキー配置になっている音ゲー特化のキーボード。 - 『FILCO Majestouch Stingray』
通常の70%サイズなので指が素早く動かせる。縦連との相性が抜群な低背赤軸。 - 『FILCO Majestouch2 Tenkeyless S』
静音性の高いピンク軸を採用。音を気にせず全力で叩けるキーボード。
音ゲー特化ではない、普通におすすめのゲーミングキーボードは以下の記事でも紹介しています。
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